【ブラジル】沖縄の文化満喫 第2回こども祭り


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子どもたちに沖縄文化に触れてもらおうと開かれた「第2回こども祭り」=10月12日、ブラジル・ジアデマ市の沖縄文化センター

 ブラジル沖縄県人会主催の「第2回こども祭り」(上原テーリオ実行委員長)が10月12日午前11時から、ジアデマ市の沖縄文化センターで開催された。
 ブラジルでは10月12日が「子どもの日」の祝日。家族そろって「子どもの日」の1日を楽しく過ごしてもらおうと、射的、釣り、手品ショー、ビンゴ、青年男女によるダンスパーティなどのプログラムのほか、琉球國祭り太鼓の演舞やバンド演奏も行われた。

また会場では、沖縄そばをはじめ、ホットドッグやクレープなどの屋台や売店も数多く並び、子どもや孫の手を引いて訪れるたくさんの家族で、1日中にぎわった。
 「こども祭り」は、県人会の活性化についてのアンケート調査や支部長会議などで、年少者を中心としたイベントの開催を要望する声が多かったことから、昨年から県人会の年中行事の一つとして「子どもの日」に開催されることになった。幼少のころから県人会の存在を知り、沖縄の文化に触れることでウチナーンチュとしてのアイデンティティーを形成してもらう、また、沖縄コミュニティーを意識することで、若い世代の横のつながりをつくってもらうことが目的。
 県人会7支部の青年部から100人近いボランティアが参加して企画・準備をし、県費留学・研修生のOBグループ「うりずん」や県系人事業グループ4団体が支援、協力した。
 第1回は、県人会本部会館ホールで開かれたが、参加者が多く、会場が手狭ということで、今回は文化センターでの開催となった。「子どもの日」をどのように過ごそうかと考えなければならない親にとってありがたいイベントだと好評。これからも継続してほしいという声に、関係者は来年の企画に意欲を燃やしている。
(与那嶺恵子通信員)