【ブラジル】紅組紅白民謡歌合戦・最優秀歌手 座嘉比さんと与那城さん


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上位3位に選ばれた(左から)田野さん、大城さん、与那城さん、座嘉比さん、知花さん、仲本さん

 琉球民謡保存会ブラジル支部(大城文正支部長)主催による「第16回紅白民謡歌合戦」(城間信雄実行委員長)が、10月22日午後2時から、沖縄県人会館大ホールで開かれた。
 男女23組、46人が出場し、自慢ののどを競い合い、午後8時すぎまで熱戦が続いた。民謡コンクールの最高賞受賞者による歌合戦だけに、応援に駆けつけた民謡ファンを魅了した。
 審査の結果、紅組が優勝。白組では「恋しユハレ節」を歌った座嘉比昇さん、紅組では「下千鳥」を歌った与那城マウラさん(2世)が、それぞれ最優秀歌手に選ばれ、琉球放送主催の新春民謡紅白歌合戦への出場権を獲得した。また、白組の2位に知花広範さん、3位に仲本明男さん、紅組の2位に大城タミ子さん、3位に田野美枝子さんがそれぞれ選ばれた。
 同支部では、毎年4月に「民謡コンクール」、6月に「民謡の祭典・18番大会」、1年の締めくくりとして「紅白民謡歌合戦」を開催しており、これまでに32人が母県沖縄での晴れの舞台を踏んでいる。
 アトラクションでは、具志堅シゲ子琉舞道場と斎藤悟さんが舞踊を、また、昨年のブラジル代表の大城則康さんと大城そのえさんが18番を披露し、花を添えた。ブラジルでは若い世代を中心に民謡愛好者が増えており、琉球舞踊とともに沖縄の芸能・文化が着実に受け継がれている。
(与那嶺恵子通信員)