【アメリカ】琉球芸能への決意新た/南カリフォルニア各研究所が新年親ぼく会開く


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約80人が参加した県人会芸能部の弾き初め、舞い初め、謡い初め会=県人会館山内ビルデイング

 ロサンゼルス、オレンジ、サンディエゴの3郡を中心として南カリフォルニアで活躍する琉球芸能各研究所は、新年親ぼく会を相次いで催した。
 北米沖縄県人会芸能部には琉球芸能、舞踊、琴、祭太鼓、パーランクーなど25のグループがある。県人会史を振り返ってみると、芸能部が果たしてきた役割は県人会や県系人に対して、計り知れないほど大きい。

 県人会芸能部は県人会館山内ビルディングで弾き初め、舞い初め・謡い初め会を催し約80人が参加した。元県人会長で芸能部顧問の沢岻安和さんは「アメリカはいろんな国の文化が交ざり合っている。琉球芸能隆盛のために切磋琢磨(せっさたくま)して練習に励む所存。今後毎年続けて開催したい」と述べた。
 玉城流冠千会与那嶺恵子琉舞道場は21回目の開催。遠くアリゾナ州トゥーソンから門下生8人と、ロサンゼルス、オレンジ両郡から100人が参加した。門下生のリンダ・ゴダーデュさん(34)は母親が玉城村出身で、米兵の父との間で沖縄で生まれた。1歳から4歳までノースカロライナで過ごし、8歳までの4年間を沖縄で生活した。2年前から琉舞を習い初め「貫花」が得意だという。
 真境名本流真境名愛子琉舞道場とモーリス恵子琉球民謡教室合同の新年宴会も行われた。両研究所には共にベテランに交じって2、3世やウチナーグチを一切理解しない本土出身の門下生の入門が目立ってきている。
 宮城流能造会宮城能松琉舞研究所と宮城能松琉球民謡教室は2月20日に新年舞い初め・謡い初め式を開催した。
(当銘貞夫通信員)