【アメリカ】国際フェス、沖縄コーナーに人気 インディアナ県人会出展


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インディアナ沖縄県人会のブースに集まった学生ら=米インディアナ州

 インターナショナルフェスティバルが2日から5日まで、米インディアナ州で盛大に開催された。同フェスティバルは毎年11月に国際評議会主催で行われ、インディアナ州最大のイベントとなっている。インディアナ沖縄県人会は、昨年に続き沖縄を紹介するブースを設置。多数のボランティアらの協力でイベントを盛り上げ、成功裏に終了した。
 小中高生5800人が初日と2日目の午前中に同フェスティバルを見学。子供たちは、「ハジチ」の入れ墨や那覇大綱挽に興味深く見入っていた。また、持参したパスポートに守礼門のはんこを押し、沖縄訪問の証明とした。
 パスポートへ書き入れる国籍を日本と答え、首都は那覇と答えたとき、子どもたちからは首都は東京ではないかと疑問をもたれたため、県人会では「沖縄ジャパン」と書き入れるように注意した。
 ハワイ州を例に分かりやすく説明するとうなずいていた。会場には日本のブースが4つあり、子どもたちが疑問を持つのは不思議ではなかった。
 ブースではウチナーンチュ大会で配られた県の文化などを紹介したDVDを1日中流し、人々は足を止めていた。中でもエイサー、綱引き、空手は好評で、人の群れができていた。県人会のブースには国際交流課、県立博物館、仲座巌の協力により収集した資料が並んだ。
 今年も折り紙の工芸品を販売したが、2日で折り鶴は売り切れ、会員のマサコさんが、夜中までかかって作成した作品を翌日持参した。
 折り鶴は子供たちにも人気があり、サンプルを作ると興味深げにのぞき、手のひらに載せたりして、うれしそうに持ち帰っていた。
 和やかな雰囲気はどこの国のブースでも見られた。最終日には、琉舞(前の浜)や子供エイサー(チムガナサ・グループ)、小林流空手を披露し、観衆から大喝采(かっさい)を受けた。子供たちにエイサーを教えているジェイクさんは多くの人の対応に追われていた。
 このように会員が助け合いインディアナ沖縄県人会を支えているので、ますます発展して行くと確信している。
 (文・写真=クラーク尚子・インディアナ沖縄県人会長)