【アメリカ】県系2人に奨学金 琉球國祭り太鼓で活動山内さん、池宮さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
池宮香織さん(左)とケン・山内さん(右)。中央は琉球國祭り太鼓ロサンゼルス支部のナオミ・遠藤アドバイザー=米カリフォルニア、リトル東京の日米劇場

 本年度の南加県人会協議会育英奨学金の受給者10人の中に2人の県系学生が選ばれた。ケン・山内さん(25)と池宮香織さん(19)で、2人は琉球國祭り太鼓ロサンゼルス支部(ナオミ・遠藤アドバイザー)で活動している。
 同協議会には42の都道府県人会が加入しており、過去および現県人会長が理事となって構成されている。
 奨学金授与の選考対象となる申請者の資格は県人会協議会に加盟している県人会の子弟で日本文化(芸術、芸能、武道またはその他)の分野で特殊技能を有し、現在も修業中の17歳から27歳までの者となっている。
 南加県人会協議会(川口吉則会長)は10月15日、リトル東京の日米文化会館で06年度育英奨学金募集のための「演芸会」(沢岻安和演芸委員長)を開催。日本から演歌歌手と舞踊家をゲストに迎え、各県人会からの演芸などが披露された。
 今年の受給者は福岡、和歌山、宮城、長野、青森、滋賀、沖縄(2人)、岩手、埼玉の県人会から選ばれた10人。書道、日本語、珠算、日本舞踊、琉球國祭り太鼓などの部門にわたった。
 北米沖縄県人会(当銘貞夫会長)から推薦されたケン・山内さんは祭り太鼓グループに入会して10年になり、支部のリー
ダーでもある。現在南カリ
フォルニア大学(USC)神経系統科学のドクター・コースで学んでいる。
 池宮香織さんはジョージア州アトランタ市で祭り太鼓を始めた。現在はロサンゼルス近郊に在住し、モーリス恵子琉球民謡研究所で民謡を、玉城流冠千会与那嶺恵子琉舞道場で琉球舞踊の練習に励んでいる。エルカミノ・カレッジの学生。
(当銘貞夫通信員)