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大連日本人学校中学部の1―3年生29人が10月19日、大連池宮印刷で約1時間半、職場見学・体験学習をした。大連日本人学校生徒が大連池宮印刷に来社したのは昨年12月の小学部に続いて2度目。
日本人学校中学部では「働くことの意義」「働く人との交流」また「中学部全体の協力性や連帯感」を養い“大連における現地理解教育”の推進を目的として、毎年全体では年2回、学年単位で1回の職場見学・体験学習を実施している。
引率者の一人、宜志富清博教諭(44)は恩納村出身。大連に家族とともに赴任して3年で、大連日本人学校中学部の主任をしている。
歓迎と来訪のあいさつをして、工場内の各工程を見学し説明を受けた後、制作、製本、加工、検品の4つの班に分かれて実習が始まった。
制作ではネガフィルムの修正作業をして版の焼き付けも見学した。製本では自動製本機を手伝った。加工ではカタログのサンプルのシール張り。検品では印刷物の汚れなどをチェックした。各工程では現地スタッフの指導を受けながら実習が進められた。実習後は質疑応答が行われた。
後日、参加した生徒全員の感想文が池宮印刷に届けられた。「印刷はパソコンのプリンターより少し大きい機械ですると思っていた」など、何人かの生徒は印刷機械が予想よりはるかに大きいことに驚き、注文を受けて納品するまでいくつもの工程があることについては「印刷は機械がするものだと思っていたが、手作業もたくさんある」「日本人従業員と中国人従業員が力を合わせて作業をして製品が完成する。皆で協力することが何より大切」などと記していた。
(池宮城克子通信員)