【アメリカ】30年記念で「歌の道」公演 幸地由記さん


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30周年記念公演を開いた幸地由記さん(中央)=ビスタブディストテンプル

 南カリフォルニア、サンディエゴ郡で琉球民謡研究所を持ち、大勢の門下生に琉球民謡を指導している幸地由記さんがこのほど、30年の節目を記念し「歌の道」と題した公演会を開催した。沖縄から琉球民謡協会会長上原政雄さん、副会長で幸地さんの師匠でもある又吉政秀さん、名司会で知られる佐久田邦彦さんほか15人が駆けつけ、祝賀会に花を添えた。
 幸地さんはハワイで初めて野村流古典音楽師範池原正晃さんに弟子入り、ジミー前田さんに琉球民謡を学び、弟子兄弟の金城昭子さんと教師免許を取得、ハワイで13年、サンディエゴで17年琉球民謡の指導に専念した。3年前70歳で北米で初めて「民謡大賞」を受賞。サンディエゴ沖縄県人会長金城正信さんら25人の弟子がいる。
 幸地さんは「10年前にハワイ3世の主人に先立たれ、民謡が私に生きる力を与えた。敬愛する恩師、多くの先輩、そして2人の愛娘に恵まれて今日まで琉球民謡を続けてこれたことを心から感謝申し上げます」と述べた。(当銘貞夫通信員)