「プロでやれる体を」 北山高の平良、巨人と仮契約


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<プロ野球>巨人と仮契約を結び、笑顔を見せる北山高の平良拳太郎(中央)=14日、名護市のホテルゆがふいんおきなわ

 【北部】プロ野球のドラフト会議で、巨人から5位指名を受けた北山高の平良拳太郎投手(18)が14日、名護市のホテルゆがふいんおきなわで球団と仮契約を結んだ。背番号は92。

契約金3500万円、年俸540万円(金額は推定)。契約後に会見した平良は「しっかりとプロでやっていける体づくりをして、3年後には1軍で投げられるようになりたい」と目標を掲げた。
 緊張した面持ちで会見に臨んだ平良は「(ドラフト指名後)普段と変わらず、いつも通り練習してきた」と話し、今の心境は「これからは仕事という気持ちもあるが、もともと野球が好き。その気持ちを忘れずにいたい」と心境を語った。目標とする選手は「同じ沖縄出身の宮國椋丞選手(糸満高出)を目標にやっていきたい」と語った。
 会見には山下哲治スカウト部長と九州地区担当の武田康スカウトが同席。山下部長は「素材的には申し分ない。サイド気味から投げるストレート、特にスライダーは非常に高いレベルだ」と評価。「しっかりファームで育成して何年後かに必ず1軍で戦力になると思う」と期待を込めた。
 平良は22日に球団施設を見学し、23日に東京ドームで行われるジャイアンツ・ファンフェスタで他の新人選手とともに入団発表を行う。高校卒業までは、走り込みなどで体をつくり、来年1月の新人合同自主トレに向け準備を進めるという。