【アルゼンチン】活動広げる沖留会/世礼さん軸に沖縄学ぶ


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沖留会のメンバー。世礼イルマさん(右端)、名桜大学協定校UCES大学の瀬尾ディアス教授(右から2人目)

 在ア沖縄県人社会には、沖縄へ県費あるいは市町村費で留学や研修生として行ったことのある者で組織する「沖留会」がある。この沖留会の活動が最近、活発化してきている。
 もともとこの沖留会は、誰からの指示や働きもなく、彼らの手でつくられたものだ。主に世話役となっているのは世礼イルマさんである。

 活動は留学や研修希望者を集めて沖縄の文化、あるいは歴史や風習などを話し合ったり、教えたりしている。
 また、沖縄からの募集時期になると、応募者を集めて予備知識などの勉強会などを開いたりしている。
 しかしそれでも、周りから「これだけでは県人会への協力にはならない」という声がある。彼らの活動が、県人会活動に直接加わる形でないために、そのような指摘があるようだ。
 しかし、彼らは県人会への協力を拒否しているわけではなく、いずれ自らの出番を認識しているようだ。
 会館には常に顔を出しており、彼らなりに沖留会などをつくって活動しているからだ。必ずや近い将来、立派な県人会の指導者として、会運営に頭角を現すことだろう。
 (新垣善太郎通信員)