伊佐氏「挑戦者として」 bjリーグ、きょう地区決勝


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 【東京で平安太一】プロバスケットボールbjリーグのファイナルズを翌日に控えた23日、試合会場となる東京の有明コロシアムで出場4チームのヘッドコーチ(HC)らによる記者会見が行われた。2年ぶりの有明進出を果たした琉球ゴールデンキングス(西地区1位)の伊佐勉HCは、「チャレンジャーの気持ちで戦う」と試合に向けた意気込みを語った。

 会見には富山グラウジーズ(東地区1位)のボブ・ナッシュHC、秋田ノーザンハピネッツ(同3位)の中村和雄HC、キングスと地区決勝で対戦する京都ハンナリーズの(西地区2位)の浜口炎HCらが参加した。伊佐HCは京都について「タレント性があってチーム一丸となってHCがやりたいバスケを遂行している」と印象を語り、「一人一人の選手にいい仕事をさせないようにする」と強調した。
 京都の浜口HCは「(キングスは)リーグで一番安定しており、チームで戦っている印象だ。チームのコンディションはいいのでタフに戦いたい」と力を込めた。秋田の中村HCは「富山は一人一人の選手が強く、いいハートを持ったチームだ」と語り、富山のナッシュHCは「秋田はリーグで一番3ポイントシュートがうまいので、うちはチームとして対抗する」と強調した。
 リーグの河内敏光コミッショナーは「どこのチームが勝つか分からない、いいゲームになるだろう」と熱戦に期待を込めた。プレーオフファイナルズは24日に東西の地区決勝、25日に3位決定戦と優勝チームを決めるファイナルが行われる。

◆決戦に向け有明で調整 キングス入念
 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスは23日、プレーオフファイナルズの会場となる東京の有明コロシアムで練習に臨んだ。選手らは約90分間、攻守のフォーメーションを確認し、シュート練習などに汗を流した。
 初めて有明のコートに立った岸本隆一は外からのシュート練習を入念に行った。試合に向けて「勝利するのはもちろんのこと、内容にもこだわりたい」と決意。「大きな会場だと聞いていたけど、奥行きは気にすることなく順調に練習を終えられた」と納得の表情で語った。
 エースのアンソニー・マクヘンリーは「試合に向けていい準備ができている」と引き締まった表情を見せる。2年ぶりの有明に「ここに戻れたことは良かった」とうなずきながら、「まだまだ仕事は終わっていない」と勝利を目指す強い決意をにじませた。
 キングスと京都の西地区決勝は24日午後6時10分から始まる。

<きょう地区決勝>試合に向けた意気込みや決意を語る(左から)浜口炎HC、伊佐勉HC、河内敏光コミッショナー、ボブ・ナッシュHC、中村和雄HC=23日、東京の有明コロシアム
プレーオフファイナルズを直前に控え、練習に汗を流すキングスの選手ら=23日、東京の有明コロシアム