豊穣の地 発展願う ボリビア入植60周年・写真特集


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 【ボリビア=梅田正覚】琉球政府による計画移民で南米ボリビアに県系人が入植してことしで60周年。1954年から10年間、19次にわたって計3385人の移民がボリビアに渡った。

移民らは広大なジャングルを切り開いて、移住地を築いた。現在は三つの移住地に約800人の県系人が住む。苦労の時代が長かったが、90年代から機械化による大規模農業が成果を挙げ、現在はボリビア政府から「小麦の首都」として認定され、国内でも有数の農業地帯として評判が高い。17、18日(日本時間18、19日)にかけて豊年祭や60周年の節目を祝う記念式典と祝賀会が開催された。沖縄からの訪問団や過去にボリビアに入植したが、さまざまな事情で周辺国に去った県系人ら多数が駆け付けた。移住地に住むボリビア人も一緒に参加し、街全体で将来の発展を願う姿勢がうかがえた。さまざまな人の思いが交錯する移住地の様子を写真で紹介する。
英文へ→Photographs: the 60th anniversary of Okinawan immigration to Bolivia

<ボリビア入植60周年>県出身者が築いた入植地「コロニア・オキナワ」の第1移住地=8月11日(日本時間12日)
<1世たたえ>コロニア・オキナワに入植した県系人をたたえた像=8月10日(日本時間11日)、オキナワ日本ボリビア協会敷地内
<開墾ともに>入植当初の県出身者が使用した農業機械を高良倉吉副知事(左)に説明する中村侑史会長=8月16日(日本時間17日)、オキナワボリビア歴史資料館
<倍増計画>コロニア沖縄農牧総合協同組合(CAICO)が所有する1棟約1万5千トンの穀物が貯蔵できるサイロ。現在12棟所有。今後倍増させる計画がある=8月11日(日本時間12日)、第1移住地
<躍動>豊年祭でエイサー。県系人やボリビア人、こどもも一緒になって踊る=8月16日(日本時間17日)、コロニア・オキナワの第1地域広場
<喜び爆発>入植60周年行事を締める祝賀会のカチャーシーで喜びを爆発させる参加者=8月17日(日本時間18日)、コロニア・オキナワ
<響く島唄>地球の反対側のボリビアで島唄を響かせる県系人ら=8月16日(日本時間17日)、コロニア・オキナワの第1地域広場
<次世代へ>世界若者ウチナーンチュ連合会が開催した「青年未来会議」で集まった沖縄と「コロニア・オキナワ」の若者ら。今後の継続的な交流を誓った=8月15日(日本時間16日)、オキナワ第一日ボ学校