自民、仲井真氏に推薦状 河村選対委員長が来県


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仲井真弘多氏(右)に推薦状を手渡す河村建夫選対委員長=27日午前、那覇市のザ・ナハテラス

 自民党本部の河村建夫選対委員長は27日、11月16日投開票の知事選に3選を目指して立候補を表明している現職の仲井真弘多氏(75)に対し、那覇市内のホテルで推薦状を交付した。党本部は26日から27日午前にかけて持ち回りの選対会議を持ち、正式に推薦を決定した。

 推薦状の交付後に会見した河村氏は、党の独自調査や情勢分析を基に「仲井真知事が出馬表明し、保守層は仲井真知事への帰趨(きすう)が高まりつつある」と強調。「他候補の動きを見ると革新支持層のまとまりだ。保守系と革新系の二極化した対立構造になりつつある。今後の取り組みで勝機を見いだせると判断した」と、推薦理由を説明した。
 失業率や有効求人倍率の改善、観光客の増加を挙げ「沖縄経済はかつてない水準を維持している。経済の好調な流れを止めるべきではないという県民の大きな声を感じ取った」と仲井真氏の実績を評価。「党として全力で支援する」と述べた。
 仲井真氏は米軍普天間飛行場の辺野古移設が着工したことに「世界一危険だと言われている普天間の危険性除去が原点だ。何も名護市の街の真ん中に移設するのではなく、海を埋め立て、普天間の半分のサイズにして移す。計画通り着々進めるのは、政府の仕事として当然だ」と明言し、推進の姿勢を示した。