知事選、喜納氏が出馬表明 連合は不出馬要望


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県知事選への出馬を表明する喜納昌吉氏=24日、ロワジールホテル那覇

 民主党県連代表の喜納昌吉元参院議員(66)は24日、那覇市内で会見し、11月16日投開票の県知事選への立候補を表明した。最大の争点となる米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題で、辺野古埋め立ての承認撤回を公約に掲げると説明し、「民意は承認撤回だ。それに応える政治家が出てこないといけない」と述べた。

 ただ民主党本部は知事選では候補者を擁立せず、自主投票とするよう求めており、従わない場合は処分も検討する方針だ。民主党の支持団体である連合は翁長雄志那覇市長の推薦を決定しており、連合沖縄の大城紀夫会長は24日、「断念してもらいたい」と述べ、あらためて喜納氏に不出馬を求める考えを示した。
 喜納氏は会見で「(既に出馬を表明した)3人の中に辺野古撤回を明確に提言される方がいない。民主党がもう一度意思を示すチャンスでもある」と話し、党本部から処分を受けた場合でも出馬の意向は変えないとした。
 一方、党本部の海江田万里代表は同日の会見で「無理だ。認めるわけにはいかない」などと強調した。