沖縄ルーツ「誇り」 県系3世クリスさん、親類と初対面


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<沖縄ルーツ「誇り」>初対面で笑顔を見せるクリスさん夫妻(前列中央)と知名定男さん(同右端)の家族たち=3月28日、読谷村古堅

 【読谷】米国ハワイ州在住で県系3世のクリス千歳知名さん(69)とシャーリーン竹子さん(68)夫妻が3月28日、祖父が兄弟でまたいとこに当たる読谷村の知名定男さん(73)家族との初対面を果たした。自身のルーツを探ろうと、来沖したクリスさん夫妻は「沖縄に縁があることを誇りに思う」と笑顔で話した。

 クリスさん夫妻が来沖したのは、昨年に来沖した弟夫婦の話がきっかけ。弟夫婦が偶然にも読谷村に親戚がいることを知り、定男さんとの面会を果たした。自身も沖縄を訪れ、ルーツを探ろうと決めた。知名家では男性の名前に「定」の漢字を付ける習わしがあることも知り、家系図なども確認した。
 クリスさんは「英語では名前が『CHINA』となるのでルーツは中国になると言われたこともあった。今回の訪問で多くの家族と出会えてうれしい。沖縄に縁があるのは誇りだ」と話した。福岡県系の4世に当たる妻のシャーリーンさんは「8カ月になる孫のミドルネームは『テイジュン』。名前の由来や家族のつながりを知ることができてうれしい」と語った。
 沖縄料理などを用意し、夫妻を出迎えた定男さんは「クリスさんの祖父と会ったことを思い出した。ハワイと沖縄、両方の話を聞けてよかった」と顔をほころばせた。
英文へ→Third-generation Okinawan Hawaiian delighted to meet his relatives