【タイ】泡盛囲み新年会 沖縄ファン含め30人


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新年会で懇親を深めるタイ国沖縄県人会のメンバーら=19日、バンコク市内日本料理店「秋吉」

 タイ国沖縄県人会(中澤洋美副会長・会長代行=会長は空席)は19日、2008年新年会を開いた。タイでは2日、国王の姉・ガラヤニ王女が死去し、現在、国王・王族が100日間の喪に服している。このため、今年は静かな開催となった。会場にはタイ在住の県出身者とその家族、また沖縄に関心を持つ本土出身者など約30人が集まり、泡盛や沖縄料理を囲み懇談した。

 タイ国沖縄県人会は、現在、会員37人。日系企業の駐在員や留学生をはじめ、日本料理店経営者や日本人学校教員など、会員の職業、活動分野は多岐にわたる。
 今年で在タイ19年で会の世話役も務める中澤副会長(57)は「タイ在住の日本人は、首都圏や自動車関連企業の多い愛知県などからの来タイ者が多く、沖縄は少数派。しかし、お互い常に交流があり、他県出身者から『いつも和気あいあいと楽しそうだ』とうらやましがられる」と、県人らの結束ぶりを紹介した。
 また「昔に比べ、今は日本へ電話をかけることも容易で、インターネットやテレビなど情報を得る手段も多く、時代は変わったと感じる。それでもこうして集まり、メンバーと近況報告ができる場があることが、とてもうれしい」と語った。
(タイ在住、古石千八重)