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宜野湾市出身の諸見里ツルさんのトーカチ・スージ(米寿祝い)が14日、サン・ミゲール区のベレン・ガーデン祝賀会場で盛大に催された。会場には午後3時の開始時刻前から長寿にあやかろうと大勢の招待客が詰め掛け、「ツルおばあちゃん」の会場入りを今か今かと待った。
このあと招待客全員が立ち上がり、割れんばかりの拍手で迎えられたツルさんは、終始ご満悦の様子で周囲の人たちに手を振って応え、席に着いた。
まず、息子の諸見里安明さんが、ツルさんの生い立ちを紹介した。それによると、ツルさんは1917年8月に宜野湾で生まれ、35年にペルーにやってきた。そして、カナー・安佐・諸見里さんと結婚、11人の子をもうけた。
ツルさんは大変な働き者でじっとしていられない性分。これまで大きな病気をしたこともなく、こまねずみのように動き回っているかと思えば、半面のんきで冗談が大好きだという。現在、毎週金曜日には日秘文化会館の陣内センターに通い、同年代の人たちと交流を深めながら、趣味のゲートボールに興じている。
今では11人の子供のほかに20人の孫、5人のひ孫に囲まれ幸せに余生を送っている。現在はスルキーヨ区に住んでいるが、80年代、当時の区長から区の公園の名前にツルという名前が付けられたのは余りにも有名な話。それだけ地域に貢献している証拠でもある。
夫のカナーさんは72年に他界、女手一つで旧リマ市内にあったレストランを切り盛りして、子や孫の成長を見守ってきた。
(赤嶺光弘通信員)