【ペルー】障害克服し難関突破 盲目のリカルド我如古・呉屋さん


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障害を克服し弁護士の資格を取得したリカルド我如古・呉屋さん

 1歳半の時、流行性の病で失明したリカルド我如古・呉屋さん(25)=名護市系4世=が障害を克服して弁護士の資格を取得した。リカルドさんは高校時代から盲目用の点字付きパソコンで勉強、大学で6年間法律を学んだあとも教育機関に通い、今回見事難関を突破した。

 リカルドさんは中学、高校を日系校のラ・ウニオン校で学んだ後、私立サンマルティン大学・法学科に進学、法律を専攻した。2003年に卒業、弁護士資格取得を目指しさらに1年間、教育機関で学びながら検察庁で研修した。その努力が実り、昨年12月の国家試験に合格、正式に弁護士資格承認の認証式に臨み資格を得た。
 リカルドさんは将来の夢について、「大学院で民法、商法の専門家としてもっと勉強し、皆の役に立ちたい。また、恵まれない人たちのために無料で法律相談をしたい」と語ってくれた。
 子供のころから水泳が得意でスポーツもこなす好青年。休みの日などは友人と無線電話で情報交換、情報収集に余念がないという。
 父の我如古義秀さんはクリーニング店経営、母のルイスさん(旧姓呉屋)は中城村系で、リカルドさんのほかに2人の娘、祖母の6人で暮らしている。
(赤嶺光弘通信員)