【アメリカ】ピクニックで親ぼく/ペンサコーラフロリダ県人会


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親ぼくを深め合ったペンサコーラフロリダ沖縄県人会ピクニックの参加者

 ペンサコーラフロリダ沖縄県人会ピクニックが9日催され、60人ほどの会員と家族が参加した。当日は秋晴れで、お父さんたちが焼いたハンバーグ、ホットドッグに、お母さんたちの得意な一品料理が持ち込まれた。沖縄料理もあり、参加者は懐かしそうに味わうなど、ピクニックを楽しんでいた。
 ペンサコーラ市は、アラバマ州やジョージア州沿いに平鍋の柄のようになったフロリダ州北西に位置する基地の町。そこにはアメリカ軍人と結婚した沖縄県出身の女性が数多く住んでいる。ペンサコーラやフォトワルトンビーチの会員を中心に、近隣の州、アラバマ、ミシシッピ、ルイジアナ、アーカンソー、テネシーに会員がおり、合わせて70世帯を数える。

 1990年の10月に第1回のピクニックを催し、県人会を立ち上げ、今年で16年目を迎えた。県人会の主な行事は、秋のピクニックと旧正月ごろの新年会。新年会には、いつもは来ることができない遠くの会員たちが参加する。春と秋にヤードセール、地域社会との交流としては、学校や地域のフェスティバルなどで琉球國祭り太鼓と一緒に芸能部の踊りを披露している。
 昨年度のピクニックは、ハリケーンアイバンの接近でキャンセルになった。今年もハリケーンデニス、カトリーナ、リタがあり、暗く悲しいニュースが多かったが、それをはね返そうとピクニックが計画された。今回はカトリーナによる被害が大きかったニューオーリンズやミシシッピからの参加者はいなかった。
 ピクニックでは、2年間の役職を終える洋子金城ジェイ会長(那覇市出身)から次期会長の和子湧上ラッセルさん(玉城村出身)へと新体制の紹介があった。そして、皆の盛大な感謝の拍手で会長の労をねぎらった。
 (記事・写真=和子湧上ラッセル・フロリダ州ペンサコーラ沖縄県人会長)