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ペルー名護市郷友会(我那覇郁子会長)主催の弁論大会が10月30日、ペルー沖縄県人会館・西銘順治大ホールで、大勢の聴衆が詰め掛けるなか、開催された。
来年1月に開催される沖縄県人ペルー移住100周年記念式典のプレイベントとして企画された。「移民100年の歴史」が主要テーマで、19人の弁士が延々5時間、熱弁を振るった。
厳しい審査の結果「ウチナー民間大使の役割と文化の普及」と題して発表した、ウチナー民間大使のハイメ・デル・アギラさんが見事、最優秀賞に輝き、名護市郷友会杯と副賞の1500ソーレスを獲得した。
2位は「チャンプルー」と題して発表したトマス・田里さん(沖縄市系)と、「何か分かち合えること」の、テレサ・国頭さん(具志頭村系)。2人は、日系人協会杯と副賞の500ソーレスを分け合った。また、3位には「よりよい県系社会と新聞報道」のアウグスト小橋川さん(西原町系)が入り、ペルー沖縄県人会杯と副賞の500ソーレスを獲得した。
最優秀賞のハイメ・デル・アギラさんは「第1回世界のウチナーンチュ大会」で、沖縄県からウチナー民間大使として認証された。第1回の同大会に参加して以来、その役割を認識。沖縄の持つ独特な文化に魅了され、それらをぜひペルーでもアピールしたいと、国営テレビ局に勤める中で、沖縄の文化を最大限に紹介してきた。それらの体験を踏まえて意気込みを伝えたのが、審査員の心をつかんだようだ。
表彰式の後、あいさつに立った我那覇ペルー名護市郷友会会長は「この弁論大会は今年で終わることなく、毎年続けていきたい」と抱負を述べた後、19人の弁士たちの労をねぎらった。ちなみに、ハイメさんはペルー人で、現在は個人で「五大陸TV」という報道関連会社を経営、奥さんは本部町系の2世で美容院を経営、2人の娘と共に幸せに暮らしている。
(赤嶺光弘通信員)