【アルゼンチン】ブラジルからの同胞を歓迎/在亜ボリビア親睦会


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ボリビア親睦会の歓迎会

 在亜ボリビア親睦(しんぼく)会(当山生準会長)は10月30日、野村流音楽協会亜国支部創立45周年記念芸能祭の祝賀団体として来亜した、ボリビア同胞8人の歓迎会をうるま園で開催した。
 8人は、ボリビアからアルゼンチンやブラジルへ転住して生活、それぞれ家庭の基盤を築いている。今回久しぶりに会う機会を得て、喜びいっぱいのようだ。

 当山会長は歓迎あいさつの中で、転住者の生活史を紹介。アルゼンチンへの転住者は当初は先輩移住者から「ボリビアーノ」と言われてばかにされたという。資金造成の唯一の手段である模合でも特別扱いされ、信用されなかったようだ。
 そうした環境の中で“ボリビアーノ”たちは奮闘して、やがて信用されるようになった。今では沖県連の会長や幹部、相談役なども出るまでになっている。
 松堂忠顕氏(1次移民)は「ブラジルではこんな大勢の人は集まらない」と話し、「私はやせているが、これは体の一部分を他人に分け与えているからだ」と続け、「同じ色の付いた水を飲んできた皆さんもきっと、人の役に立っていることだと信じている」と語った。
 また知花広繁氏(6次移民)は「きょうはこんな盛大な歓迎にあずかり、お礼の言葉もない。やはり同じ色の水を飲んできた私たちは、『いちゃりば兄弟』だ」と述べ、最後は城間和江舞踊師範(7次移民)が、「私は移住してきて46年ですが、いまだブラジル語を話せません。それで何か社会に役立つことはないかと考えたところ、踊りを習い、覚えることだと考え、これに人生をかけることにした」と話した。(新垣善太郎通信員)