タンカンのフードロスを防ぎたい!泡盛との相性も抜群のシロップに【島ネタCHOSA班】

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知人から最近入手したというタンカンのシロップを味見させてもらいました。飲んだらびっくり! タンカンにショウガもブレンドされていて、なんだかおしゃれな味なんですよー。県産のじょーとーむん(良い商品)なので詳しく調べてみてください。

(那覇市 年中タンカン食べたい)



タンカンおいしいですよね! 調査員も毎年時季になると食べてます。

依頼のあったドリンクですが、昨年クラウドファンディングを利用して商品開発された「JiL PROJECT TANKAN GINGER 2020(ジル・プロジェクト・タンカン・ジンジャー・ニセンニジュウ)」という商品のようです。今回は、開発に関わったお二人にお話を聞くことができました。


コロナ禍のタンカン救いたい


ジル・プロジェクトは、コロナ禍で消費量の落ち込んでしまった県産フルーツを有効活用するための企画名でもあります。中心を担ったのは、株式会社座敷グループの代表取締役・三井暁さんと琉球大学の学生・與那城圭汰さん。


(左から)株式会社座敷グループの代表取締役・三井暁さんと琉球大学の学生・與那城圭汰さん。ジル・プロジェクトを立ち上げ、タンカンを使った商品開発を行いました

若手のビジネスマンと爽やかな雰囲気の大学生、この二人はどんな関係? お会いして不思議に思っている調査員に、三井さんが「與那城さんはもともとうちでアルバイトしてくれていた学生。縁あってタンカンの商品を作ることになったんですよ」と教えてくれました。

座敷グループはWEBデザインを主な業務とする会社です。2019年にアルバイトとして来ていた與那城さんが、三井さんに自身のおじが営むタンカン農園のことを話したのが商品開発のはじまりでした。

與那城さんのおじ・伊良波幸恵さんは、名護市中山で「伊良波農園」を経営、タンカンとマンゴーを栽培しています。毎年1~3月に収穫期を迎えるタンカンは、果実をそのまま販売するというのが一般的な流通方法でした。

しかし新型コロナ感染症が国内で流行し始めた昨年、その消費量は大きく落ち込むことが予想されました。

このままでは、おじさんの育ててきたタンカンが大量に廃棄されてしまう。その窮状を目の当たりにした與那城さんは、タンカンの販路を広げることができないか、と三井さんに相談したそうです。


泡盛との相性も◎


廃棄されるタンカンをどう活用するか――。

三井さんと與那城さんは、手初めにタンカンを高品質の加工品にすることに決めました。おいしさと洗練された雰囲気を兼ね備えた「A級品」として消費者に選んでもらうことを目指したのです。そこで思いついたのが搾汁(さくじゅう)し濃縮したタンカンにショウガの風味を加えたシロップでした。


8月から一般発売となる「JiL PROJECT TANKAN GINGER 2020(ジル・プロジェクト・タンカン・ジンジャー・ニセンニジュウ)」。タンカンは加工品にすることで、形や色がふぞろいな規格外の実を活用できるだけでなく、長期間の保存も可能となりました(500㍉㍑、2000円~、提供写真)

「ただ甘いだけじゃなく、ショウガのピリッとした味わいも効かせています」

與那城さんは、味へのこだわりをそう話します。調査員もよく冷えた炭酸水でシロップを割り飲んでみましたが、タンカンの濃厚な甘さにショウガの風味が効いていて、大人っぽい味わいです。確かにこれはおしゃれな飲み物だ!

加えて、シロップの開発で大事にしたのは「泡盛との相性」。シロップで泡盛を割るととても飲みやすく、泡盛が苦手という方にも好評なのだとか。タンカン、ショウガ、泡盛、それぞれの豊かな香りが楽しめますよ。


名護市中山でタンカンとマンゴーの栽培をする與那城さんのおじ・伊良波幸恵さん(左)。「タンカン・ジンジャー」が完成した際には、「こんなに高級なものが作れるなんて」とよろこんだそう(提供写真)

ジル・プロジェクトのシロップは、8月からWEBサイトでの販売を開始予定です。今後は、伊良波農園のマンゴーを使ったシロップの開発も企画しているだけでなく、他の農家さんとも提携していきたいそう。これからの展開にも注目ですね。




JiL PROJECT
https://jil-project.com/
※「タンカン・ジンジャー」を味わえるお店の情報もこちらから確認できます

(2021年6月10日 週刊レキオ掲載)




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