まんがで伝える沖縄戦 奔流の彼方へ 儀間昇さん編③


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R1…学徒隊

アメリカ軍の沖縄上陸が迫る中、日本軍は足りない兵力を補うために沖縄の14〜19歳までの生徒を集めて「学徒隊」をつくり、戦闘に参加させました。約1900人(男子約1400人、女子約500人)の生徒が動員され、男子生徒は鉄血勤皇隊や通信隊として、物資を運んだり切断された電話線を直したりする任務につきました。女子生徒は病院壕に配属されて負傷兵の看護を手伝いました。当時の教育では、天皇や国のために尽くすことが国民の務めと教えられていました。戦争の状況など正確な情報が国民に隠されていました。実際には日本軍が劣勢に立たされているにもかかわらず、多くの生徒たちは日本の勝利を疑わずに戦場へと向かっていきました。男子学徒隊は全動員数の約半数にあたる816人(教師24人含む)が戦死し、女子学徒隊も202人(教師13人含む)が犠牲になりました。動員数や戦死者数が分からない学校もあります。

第4話につづく