まんがで伝える沖縄戦 奔流の彼方へ 儀間昇さん編⑥


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

第1話から読む

第5話はこちら

~ あとがき ~

このまんがは、2015年1月からおよそ1年間、琉球新報で連載した「奔流の彼方へ(島袋貞治・著)」をもとに描かれました。儀間昇さんは17年1月、89歳のときに宜野湾市内の病院で永眠されました。アメリカと日本に翻弄された昇さんでしたが、取材では「僕はウチナーンチュだ」と強調していたそうです。沖縄にアメリカ軍の基地があることについて「ウチナーンチュは手を取り合って、基地を押し付けようとする日本政府と闘うべきだ。戦争をなくし、平和的に問題を解決するためにも基地はいらない」と語っていました。昇さんの死後、17年6月にハワイで捕虜として亡くなった沖縄県民12人の慰霊祭が初めて行われました。昇さんの代わりに、ハワイ在住の兄・真栄さんが参加しました。実は、なぜわざわざアメリカ軍は捕虜を沖縄からハワイへ移送したか、亡くなった12人の遺骨はいまどこにあるのかわかっていません。当時のことを知る人は年々少なくなっています。ハワイで沖縄県民に何があったのか…。「謎」を解くために、日本やアメリカ、ハワイ、沖縄の関係機関が協力することが必要です。