育休を取った男性の本音を聞いてみた~男性の育休を考える(6)☆えくぼママの沖縄子育て


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こんにちは!
「男性の育休を考える」シリーズもいよいよ最終回です。

育休を取得したことで、家族との時間が倍増した夫。
上の子は、妹の誕生に自身の環境の変化もあり、精神的に不安定気味。
そんな上の子と一日中、家事をしながら家で過ごす。
コロナ禍で気軽に外出できず気分転換もままならない。
どうしてもイライラすることが増えていった夫でした。

穏やかであまり怒らない夫。
仕事をしている時は、平日の朝夜や土日しかゆっくり話せない上の子にはとにかく甘い優しい父でしたが、育休中は怒りをあらわにしてしまうことも・・。
でもそれは、それだけ子どもと真剣に、長い時間、関わっているということ。
生真面目な性格なので余計に子の変化や態度に「どうして」と真剣に悩んでいたりもしました。

気持ちを切り替える間もなく、また家事をしたり、子どもと関わらなければいけないので、自分の考えをゆっくり整理もできなくて、なんだか気持ちだけが焦っていく・・そんなモヤモヤ〜分かってくれる方も多いかと思います。
私もそう。

(イメージ写真)

子育てはいつも手探りで何が正解かもわからない、自分ひとりだけでは不安になってしまう。
そんな夫と夜な夜な子どもへの想いや、これからのこと、いろいろなことを答えを求めるでもなく、じっくり話せたことも育休を通してとても良かったとことだと思います。

上の子は私への甘えだけでなく、夫にも思いきり甘えているのがわかるので(甘え方の種類が違う!)、今は大変でもなるべくゆったり受け止めていきたいと思いつつ、こちらに余裕がなくてそうできないこともあり、親子で日々奮闘中です。

さて、最終回の今回はそんな夫氏に周りから聞かれた疑問や質問をインタビュー形式でご紹介したいと思います。


Q1 育休を取ることに迷いはなかったですか?

A ありました。会社を長期間休む不安。「いいのかな・・」という不安。それでも取ろうと思ったのは、今決断しないともう経験できないことだと思ったからというのと、やはり法律で取得が認められているというところが大きかったと思います。

Q2 仕事と家事育児どっちが大変ですか?

A 仕事かな。家事育児は相手にしているのが自分の家族だから。家庭内のことは融通が効く。なので精神的な負担は少ないと感じるから。それは家族が好きで一緒にいるのが心地良いから、大変よりも嬉しいとか楽しいが強いからかな。

Q3 男性が育児をする上での困りごとはありますか?(男子トイレにおむつ替え台が少ないなど)

A 困りごと・・逆にいろんな人に褒められたことが多かったな・・。
トイレとかのことに関しては、コロナ禍で家以外で過ごすことがあまりなかったから特に。普段でも車で替えられるのでそんなに困らないかな。
他には自分もおっぱいが出たら満足して寝かしつけてあげられるのにな〜とは思う。

Q4 育休期間大変だったことは何ですか?

A 上の子とのバランス(距離)。上の子にも精神的な変化があったとの、自分の関わり方が難しかった。
あと、毎日毎食の料理が大変!献立を考えて、買い物して、作って〜。特に(産後の妻や子どもに)栄養価の高いものを!毎回!と思うと余計に大変だった。
さらに家事はエンドレスループで終わりがなくて、うまく回さないと中々一息つけなかった。

Q5 育休を取ってみての感想は?

A まずは、取って正解だった。皆さんにもぜひ取ってほしいと思う。
名の付かない家事が多くて時間が取られる。今までは会社に行っている間に妻がやってくれていたと実感できたことは良かった。共感できるようになった。
ここまで集中して子どもと長い間過ごせる時間は、お金では買えない充実した貴重な経験だったと思う。心が豊かになる時間を持てることの凄さを感じられたのは、育休を取ったからこそだと思います。


私たち夫婦は今回の育休でもし仕事を辞めざるを得なくなったとしても、それでも良い。くらいの覚悟は持っていました。
確かに生活にはお金がかかる、そのためにも仕事は大事。だけど、それよりも大事なことってたくさんあって、それを優先するのって意外に難しいんだけど、それでも今回「育休」という制度を利用して濃厚で濃密な時間を過ごすことができたことは、家族にとってかけがえのない出来事だったと思います。

全ての家族が新しい命の誕生というスペシャルな出来事を通して、より一層良い形になっていけますように。
そして、そうあれる社会でありますように。

長きにわたりシリーズにお付き合いいただきありがとうございました☆
 

(えくぼママライター みはる)

 

☆ プロフィル ☆

みはる
東京出身。浦添市在住。 元幼稚園教諭であり元保育士。現在えくぼママとして活躍中!
よく言われるのは、元気。いつも笑ってる。よく喋る。
2014年生まれのヤンチャな長男と穏やかな旦那さんとの3人家族。
自然派育児を楽しみながらマイペースに子育て中。
野望は家族で世界中に滞在することが仕事になること☆

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