台風が来た!そのときどうする? 台風対策〝イロハ〟を伝授 しかたにさんちの自然暮らし(28)

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台風波、遠くから眺めるのは楽しいけれど…海のそばには行かないで!

夏になると本格的なシーズンを迎えるもの…それは台風。暑い大気や海をかき混ぜ、気温や水温を下げて、雨をもたらしてくれる台風は、沖縄の自然のしくみの一部です。もちろん大きな台風は、自然にも人にも被害を与えてしまうけれど、台風対策がよく理解されている沖縄では、大きな人的被害につながることは少ないですね。被害を最小限にする工夫をして、台風の季節を乗り切りましょう。
今回は、台風対策のイロハをおさらいです!

「イ」 外にあるものはとにかく片付ける


強風に煽られるしぶきが繊細なレースのよう。

☆ベランダや屋外のものは室内へ

最近の台風は勢力が強く、滞在時間が長くなることもあります。強風が吹き続けると、色々なものが倒れたり飛んだりしやすく、万が一飛んでいって、周囲の車や家にぶつかったら大変です。ベランダや屋外にあるものは、極力室内に入れるか、ロープで縛るなどします。

☆屋外洗濯機は縛っておこう 車だって要注意

アパートで外置きの洗濯機は、水を溜めて重くし、フタをガムテープで止め、ひもでどこかに縛ればOK。吹きさらしの駐車場の車は、雨と暴風で車体が浮き上がって横滑りすることも。タイヤにくさびやブロックで車止めをしたり、ワイパーやドアバイザーをガムテープで止めておくと安心です。



「ロ」 窓やサッシからの浸水を防ぐには


風下側のサッシの隙間に細長く裂いた新聞紙を詰めます。

☆新聞紙が大活躍

台風時、暴風雨が窓に打ち付けると、サッシの下から雨水が吹き上がるように室内に入って来ることがあります。このとき、うちでは新聞紙を細長く折り畳んだものをたくさん作って、風下側のサッシの隙間に挟み込み、部屋の空気を吸い出す隙間をなくします。他にも玄関ドアや新聞受け、換気扇、お風呂やトイレの排水溝にも、新聞紙を挟んでフタをします。

☆ポイントは室内を〝密封〟

つまり、できるだけ室内を密封し、空気が部屋から外に吸い出されないようにすれば、風上側のサッシの下に溜まった水が吸い込まれることもなくなるわけです。この方法で、うちでは室内への雨の吹き込みをほぼなくすことができました。



「ハ」 停電に備えよう



台風一過の夕焼けはとても美しい。

☆水をためておこう

台風時に一番困るのが停電です。風をさえぎるもののない海沿いや開けた場所では、停電を起こすことがしばしば。電気ポンプで水をくみ上げる建物では、水もストップします。事前に、お風呂や屋内の洗濯機、バケツなどに水をため、飲食用の水も確保しましょう

☆携帯・スマホはフル充電 ラジオも準備

携帯やスマホはフル充電し、懐中電灯と非常用ラジオを用意。ライト付きの手回しラジオがあれば安心ですね。最近は携帯やスマホを充電できるものも出ています。

☆冷蔵庫は計画的に

停電すると冷蔵庫もストップ。そこで台風が来そうな時は、早めに計画を立てて冷蔵庫の中を消費します。冷凍室には凍らせた保冷剤を食材の上に敷き詰めましょう!こうして冷凍室のドアを開けずにいれば、2日間くらいは冷気が保たれ、半解凍くらいで済みます。冷蔵室はすぐにぬるくなりますけれどもね。


台風の翌日、浜辺にて。どこに隠れていたのやら。

海沿いで台風のたびによく停電していたうちでは、台風前になるとカレーをたっぷり作りました。ご飯は土鍋で炊くので、ガスがあれば大丈夫。カレーは2日くらい食べ続けても飽きないし、お肉も野菜も一度にとれます。暗い中での洗い物もお皿1枚で済むので、楽チンでした。

台風は自然の脅威とはいえ、今はかなり予測が可能。備えをすれば、不安に駆られることなく過ごせます。むしろ、自然の力ってすごい!と、楽しむくらいの余裕を持ってこのシーズンを乗り切っていきたいですね。


鹿谷麻夕(しかたに自然案内)

 しかたに・まゆ 東洋大、琉球大卒。東大大学院中退。東京で生まれ育ち、20代半ばで文系から理系に転向、沖縄に来てサンゴ礁を学ぶ。その後、しかたに自然案内を主宰し、県内で海の環境教育を行う。本と音楽と野良猫を好む。

 




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