間違ってゴメン!「いもっち」は読谷じゃなく嘉手納のゆるキャラだったのね【島ネタCHOSA班】


この記事を書いた人 仲程 路恵

ゆるキャラの「いもっち」は読谷村のキャラクターだと思っていましたが、先日、嘉手納町内でいもっちのモニュメントを発見。嘉手納町のゆるキャラだったんですね?

(宜野湾市 いも好き仮面)

いもっち、ごめん! 実は調査員も読谷村のキャラクターだと勘違いしていました…。いもっちといえば、イモの形をしたキャラクター。もしかしたらほかにも勘違いしている人がいるかもしれません。ここで、「いもっちは嘉手納町」のキャラクターだということをはっきりさせたいと思います! それでは調査開始です。

いも発祥の地PR

野國いもっち(嘉手納町)=2003年11月16日(いいイモの日)生まれの14歳。得意なことはいもの栽培。実はいもの妖精。左は幸地順さん。来年1月26、27日は嘉手納町産業まつり開催予定

嘉手納町役場を訪れた調査員は、さっそく職員に質問。

あの~、いもっちのことを読谷村のキャラクターだと勘違いしている人がいるのですが…。

「嘉手納には農地も少ないし、イモを作っている農家も少ないのでイモのイメージがないからでしょう。やはり、イモといえば読谷だと思う人が多いのかもしれません」と話すのは産業環境課商工振興係の係長・幸地順さん。

なるほど、読谷村は紅イモで知られていますからね。では、いもっちが嘉手納町に誕生した経緯を教えてください。

「嘉手納出身の野國總管が中国からイモを持ち帰ったのが1605年。その400年後の2005年に『野國總管甘藷(かんしょ)伝来400年祭』を開催するにあたり、イメージキャラクターを公募し県内の学生の作品が選ばれました」

それが「いもっち」だったんですね。

「野國總管によって琉球にもたらされたイモは、後に薩摩に伝わって全国に広まりました。いもっちの使命は、野國總管の功績をたたえ、嘉手納がイモ発祥の地だということを広めることです」と話してくれました。と、ここでいもっちが会議室にいると聞き、会いにいくと―。キリッとした眉毛に大きな瞳のいもっちが! 一人ぼっちでたたずむ姿にキュンとする調査員でしたが、さっそく気になる質問をしてみました。

読谷村のキャラクターだと思われて心外ではないですか?    

「気にしないっち~」

いもっちは読谷村のキャラクター「よみとん」と友だちだといい、勘違いしている人に「読谷にはよみとんがいるよ」と教えてあげるというのです。優しいいもっちに、調査員はほのぼのとした気持ちで町役場をあとにしました。

お隣同士仲良く

よみとん(読谷村)=村特産の紅イモと豚を合わせたキャラクター。特技はカチャーシー。永遠の6歳。読谷村役場の宮良隆宏さん(左)、比嘉亜耶乃さんと一緒に10月27、28日の読谷まつりをPR

続いてやって来たのは読谷村役場。お話を聞いたのは、ゆたさむら推進部商工観光課主事の宮良隆宏さん。

「嘉手納はサツマイモで読谷は紅イモですが、場所も近いから勘違いする人もいるのかな?」と話します。よみとんについては、「読谷の魅力を発信するためのパワーアップキャラクターとして、2014年の読谷まつりで初披露。よみとんは総選挙で選ばれました」とのこと。

宮良さんによると村内外から投票があり、6つの候補の中から選ばれたそう。へ~そうなんですか~、なんて話しているところに…よみとん登場!

ピンク色の愛らしい姿に思わず調査員は、その体をなでなで…。夢は村の特産物や文化を世界に広めることだそうです。素晴らしい夢ですね!

あっ、そうそう。いもっちから「また会ったときは仲良くしてっち!」という伝言をあずかっていました。よみとんはこれを受けて「これからもよろしくトン。お隣同士なので一緒にPRするトン!」と返してくれました。

嘉手納町のいもっち、読谷村のよみとん、これからも地域のために頑張ってくださいね! 

(2018年10月18日 週刊レキオ掲載)