焦りも失敗もチャンスに思える変わり始めた自分　Ryukyufrogs 10期生　アメリカ・シリコンバレー研修レポート

沖縄からアントレプレナーシップ（起業家精神）を身に付けた次世代リーダーを育てる人財育成事業「Ryukyufrogs（リュウキュウフロッグス）」。２００７年から始まり、２０１８年で１０年を迎えます。

ことし選抜されたフロッグス１０期生６人は、８月の米国シリコンバレー研修などを通して、身近な社会課題を解決するためにサービスの構築に向けて準備を進めています。

１２月８日、９日に開催される、沖縄からイノベーションを発信していくイベント「LEAP DAY（https://www.leapday.jp/）」では、その成果を発表します。

城間健太郎
沖縄県立那覇国際高等学校３年

純粋に「面白そう」

Ｑ.「Ryukyufrogs」に参加しようと思った理由やきっかけは。

私は、幼い頃からコンピュータに触れる機会が多かった事もあり、IT分野に対する関心が強かったです。そして、漠然とですが将来はIT系のスタートアップで働きたいと思っていました。そのため、シリコンバレーという地に一度は訪れて見たいと思っていました。また、現在開発中のサービスのアイデアも参加前からあったので、それを具現化してみたいと思っていました。そんな中、ある事がきっかけでRyukyufrogsの存在を知り、説明会に参加しました。その年は、米国への留学を控えていたためその年は応募を見送りました。これらの事柄がきっかけで、私は今年Ryukyufrogsに応募しました。とは言ったものの、正直当時の記憶が曖昧であるためこれらが正しいかどうかは確証出来ません。ただ一つ言えることは、純粋に面白そうだった事が最大の理由だと思います。

世界を変えた若者たち

Ｑ.一連の研修を通して、最も印象に残っていることは？

シリコンバレー研修でのJust Skillの山谷さんにしていただいた研修がもっとも印象に残っています。その研修では、シリコンバレーの概略を講じていただきました。その中で、Airbnb、Facebook、Napster、Google、Apple、やMicrosoftをはじめとする企業は創業者が２０代の頃に創業しており、世界を変えたのは若者である事を気付かされました。それと同時に１０代も終わりに差し掛かっている私は一種の焦りのような感情が芽生えました。このまま適当に日々を過ごしていたら、何をも為せぬまま終わってしまいそうな気がしました。しかし、これは言い換えるとアイデア次第で年齢に関係なく活躍できるという事です。併せて、成功した人は数多くの失敗を築き、そこから学んだ事も理解出来たので、若いうちにたくさん挑戦して失敗したいです。

失敗もポジティブに

Ｑ.シリコンバレー研修を終え、自身の変化について

シリコンバレー研修を受けてからは、「自分には無理だ」という自分で作った限界は気にせず、成功するにしても失敗するにしても、早めに挑戦していこうという気持ちが強くなりました。そして、失敗したならすぐに修正して改善するつもりでいると失敗はチャンスのように思えてきました。いままでとは違い、失敗に対してポジティブな印象を抱くようになりました。しかし、頭で理解していても行動に移すことは難しいなと実感する事もあります。もしかすると、私自身は一見すると何も変わっていないように見えるかもしれません。しかし、思考は確実に変化しているので、後はそれを実践に移して行動していきたいです。そして、その中で沢山の学びを得て成長していきたいです。

今開発中のサービスについて

私達とともに、文字認識技術を用いて加工食品の原材料表示を読み取り、その食品に含まれている食品添加物の安全性についての情報を分かりやすく利用者に伝えるサービスを考案中です。私がダイエットをしていた頃に、食に対する関心が強まり食に関するネット記事などを読んで学んでいました。そこで初めて具体的な食品添加物の危険性を知りました。その時私は、このような危険性が潜んでいるにも関わらず、専門知識の無い一般消費者はそれを知る事が難しいという情報の非対称性に強い違和感を感じました。そこで、このサービスを開発する事で、誰でも簡単に食品の安全性を理解出来るのではないかと思い、ここまでやってきました。しかし、私達の技術力だけでは開発が難しいため、外部の方の助言を受けながら試行錯誤しています。ただし、開発できるだけの技術を持った方はいるので、LEAP DAYでは投資家の方から投資していだだけるようにプレゼンします。