社員が力を発揮する「心理的安全性」のある職場になるヒント 【働き方改革@沖縄(15)】

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ふとした時に「働きがい」って何だろう・・・と考えてしまうこと、誰しもありますよね。
私、福島知加がお送りしている「働くを楽しくする」をモットーにしたラジオ番組「福島知加の週刊!はたらくニュース」でも、「働きがいのある職場づくり」をテーマに、経営者や人事担当者の方と深掘りする会を毎月行っています。

今回は、これから働きがいをもってお仕事をしたい方や働きがいの環境づくりに興味ある方に向けて、本シリーズ【働き方改革@沖縄】の執筆メンバーでもあるレンアイ型採用コンサルタントの小宮仁至さん、組織コンサルタントの波上こずみさんをラジオのゲストにお迎えし3人で「働きがいのある職場づくり」をテーマに深堀りをしました。



【深掘りメンバー】

 


小宮 仁至

①小宮 仁至(こみや ひとし) ファンシップ株式会社 代表取締役
広告会社やWEBマーケティング会社を経て、2015年にファンシップ(株)を創業。2016年より「レンアイ型採用戦略」を提唱し、企業へのセミナーや求職者への採用支援を実施している。1979年生まれ 熊本県出身。うちな〜婿歴10年の2児の父。



②波上こずみ(なみのうえ・こずみ) コズミックコンサルティング代表
子育て・介護と仕事との両立に苦しんだ経験を踏まえ、2016年に起業。「働く人のモチベーションを組織の活力へ!」をテーマに、沖縄の企業や個人を対象としたコンサルティングを手掛けている。1976年、那覇市首里生まれ。1男1女の2児の育児中。



福島知加

③福島知加(ふくしまちか)ワダチラボ 代表
営業、人事、キャリアコーチの経験を経て2017年に独立。現在は「働く人々のキャリアを豊かにする」を指針に企業や大学生向けにカウンセリング、研修講師を務めている。
自身のラジオ番組では毎週様々な「働く」に関するニュースを深堀り中。
1984年中城村生まれ。1児の母。



対話が増えれば人は安心する



福島:これまで、お2人が出会った、人材が働きがいをもちながらお仕事をされている企業の特徴とは?

波上:立場や年齢関係なく自分の意見を言える環境がある企業は、社員の皆さんがイキイキと働いているなと感じます。年齢が下の子でも上司に対して「自分はこう思います」と普通の会話として、できている会社は皆さん楽しそうですよね。逆に、意見を言ったら損になる環境だと意見や良いアイディアを持っていても意見が言いにくくなりますよね。例えば、意見を言って「じゃあ、意見言ったお前やれよ」って言われたりする環境だと会議や職場内もシーンとしちゃいますよね。


福島:自分の意見を言える環境って大切ですよね。でも実際は、多くの企業がこの部分で
悩んでいると感じます。効果的な方法はありますか。

波上:今日のテーマの肝でもあると思うのですが「対話」だと思います。対話する機会を「仕組み」としてつくることを大切だと思っています。1on1(上司と部下が1対1で対話すること)やゆんたくタイムを設けるとかでも良い。半年に1回もしくは3か月に1回、業務以外の会話をするとお互いの事を深く知れるので、意見の言いやすい環境に発展しやすくなりますよね。


福島:私もラジオを通して働きがいのある職場づくりに取り組んでいる企業の人事担当者を9組お呼びして本日と同じテーマでお話をしているのですが、皆さん共通して「対話」を大切にされています。企業によっては「コミュニケーション」や「1on1」とか違う表現をしたりしていましたが共通認識は一緒なのではないでしょうか。「言っていいんだ」「間違ってもいいんだ」という心理的安全性や安心感がいかに大切か伝わってきますよね。  また、対話を通して、相手のキャリアに寄り添い、今抱えている不安や問題、やりたいことややりがいに感じていることを明確にしたり、会社が期待していることを伝え続けることで、社員の主体性が増したり、企業初の女性管理職が登場したという事例もあります。

波上:ちかさんも研修のアイスブレイクでよくされていると思いますが、「共通点探し」は良いですよね。同じ会社やチームのメンバーで共通点を3つ探すゲームをすると、十数年一緒に働いている人と意外な共通点があったりして、新しい発見や気づき、そして親近感が生まれるので、ぜひ簡単なので参考にしてみてください。

福島:どんなにドヨ~ンとしている雰囲気でも、このアイスブレイクすると皆さん笑顔になるんですよね。中には、走り回ってメンバーの共通点を探す人も出てくるので部屋は大きい方がいいかもしれませんね(笑)。コミュニケーションスキルの向上にも役立つので、良いですよね。小宮さんはいかがですか。

小宮:この話の流れでいうと、割と僕は企業のイキイキと働いている方に取材をするのですが、すると社内の方も知らなかった過去やキャリア、特技や特徴など知ることができて社内の中で僕が一番会社の事を詳しいという状態になりますね。

福島:確かに(笑)

小宮:意外に知らないんですよね。最近、聞いた話でいうと、某飲食店の社長がピアノが弾けて周囲を驚かせていました。

福島:ギャップもいいですよね。特に経営者の方や管理職の方って、年齢が下の人たちからライフやキャリアのことを聞けなかったりするので、自ら自己開示をして頂けると更に親近感が湧きますよね。




強みを見つけ、やりたいことをさせる



福島:小宮さん、波上さんのお2人もスタッフを抱えられていらっしゃいますが、スタッフ1人1人が働きがいをもってお仕事をして頂くために取り組まれていることはなんですか。

小宮:意識はあまりしていませんが、僕の会社なので終身雇用はできないですし、年功序列でもないので自分たちがやりたいことをやればいいですよ。僕自身「レンアイ型採用コンサルタント」と名乗ってお仕事をしていていますが、この仕事は特別な才能があるからできたとは思っていないんです。仕事は、マーケットのニーズとその人の個性がしっかりマッチできれば誰でもできることだと信じているので、そのことは社員に限らず僕に関わる人には伝えていますし、何かお手伝いをしたいと思っているので、僕が明日死んでも、大丈夫な状況はつくっていると思います。

福島:まさに小宮さんが「やりたいことをやればいい」を体現していますよね。

小宮:レンアイ型採用コンサルタントですからね。こうゆうユーモアも大事だと思っていて、
「採用コンサルティング」のイメージってすごくきつそうなイメージがあると思うんです。
「給与あげないからダメなんですよ」とか「だから人が来ないんですよ」とか。

福島:特に、「人手不足」という社会課題や需要が大きい分、向き合う業種や業界は様々で
課題も企業それぞれあると思うので、このユーモアが良い塩梅なのかもしれないですね。実は4月に新しい仲間も増えたんですよね。どうゆうお仕事をされているんですか。

小宮:はい。1名増えましたよ。今はレンアイ型リサーチャーとして企業のリサーチをしてもらっているんですが、彼女は何でもポジティブに変換してくれるので、企業の強みや魅力は僕以上に引き出してくれてます。

福島:ポジティブモンスターいいですね。小宮さんと働くとネーミングしてもられるので、それもメリットかもしれませんね。波上さんはいかがですか。

波上:極論かもしれませんが、楽しく仕事をしてもらいたいので、自分たちのやりたいことと強みを掛け合わせたお仕事だけでもいいかなと思っているんです。仕事を決める時も必ずスタッフに聞くようにしていて、「こうゆう仕事をしたいと思っているのだけれど、どう思う」とか「やってみたい?」とか。本当に本人がやりたいと思っていないと仕事ってしんどいと思うので、本人の強みを活かしたり、「やりたい」と思うことをさせてあげたいなと思います。逆に2人ができない部分は割り切ってアウトソーシングをしています。だから「こずみさん、しょっちゅう聞くな~」と思われていると思います(笑)

福島:素敵ですね。その時のスタッフさんの回答ってどんな感じですか。

波上:私もそうだったんですが、彼女も大きな組織にずっといると側で、まずそうゆうことを聞かれたことがない。仕事とは「与えられたことをやるべき」的なことが染みついているので、最初はおそらく戸惑ったと思うんです。本当にやりたくないって言っていいの?みたいな。
でも私自身の働き方を見て、彼女も少しづつ「これ、やってみたい」とか「この仕事は今の自分にはハードルが高いのでこの一部分をしたいです」と率直に言ってくれるようになので、良かったなと思います。

福島:良いですね。お2人の話を聞いて「やりたいこと」「強み」の重要性をあらためて感じます。一方で「自分の強み」や「やりたいこと」、また「自分が会社や社会に貢献できることってなんだろう」って問うことも大切なんじゃないかなと思うのですがいかがですか。

小宮:自分の強みって、極端にいうと風邪を引いてでもできちゃうことなので、自分が気づかないことが多いんですよね。

波上:だからこそ、対話ですよね。「あなたのここは強みだよ。こうゆうところがすごいよ」って言われて初めて気づいたりしますもんね。

福島:自分で問うのはもちろんですが、人との対話の中で自分の強みに気づいたり。
また、人に言われると認められた気持ちになるので、そういった点でもいいですよね。
褒められると嬉しいですもん。組織内でこういった「強みを発見する」仕組みができると良いですよね。

波上:よく管理職の方は「言っているよ」って言うんですけど、悲しいことに伝わってないんですよ。

福島:そこですよね。相手に伝える方法は色々ありますが、1対1で言ってあげるとか、何回も言い続けることが大事。管理職、経営者の皆さん、ぜひ根気強く伝えてみてください。
本日はありがとうございました。



明日のヒントに



福島:今回のテーマはいかがでしたか。
働きがいを感じるポイントは人それぞれあるので全て当てはまるものではないかもしれませんが、明日からすぐに実践できることを中心にお伝えしました。
最近、会社の雰囲気がドヨーンとしている企業や、自分も周りの人も働きがいを持って働いてほしいと感じている方など、ぜひヒントを参考にしてみてください。



◇執筆者プロフィール
福島知加(ふくしまちか)ワダチラボ 代表
https://www.wadachilab.com/

「働く人々のキャリアを豊かにする」をテーマに人材育成、キャリアカウンセリング、女性支援事業を展開し年間で70社、2000人程の支援に携わっている。



またFM那覇で放送中「福島知加の週刊!はたらくニュース」ではオピニオンリーダー、人事、経営者など毎週素敵なゲストをお迎えし働くに関するニュースやテーマを深堀り中。
沖縄県産業振興公社登録専門家。沖縄県観光人材育成マッチングサイト「育人」認定講師。1984年中城村生まれ。1児の母。




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