渡哲也さん 秘蔵写真で振り返る「謙虚であり続けた人生」


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66年『嵐を呼ぶ男』撮影。

また一人、昭和の大スターが8月10日に息を引き取った。日活映画やテレビドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)などでの派手なアクションとハードボイルドな演技で一世を風靡した渡哲也さん(享年78)。そんな渡さんの活躍を秘蔵写真で振り返るーー。

■’65年『あばれ騎士道』でデビュー
主演・宍戸錠さんの弟役でデビュー。父の死の真相をめぐり、密輸組織と対峙するオートレーサーを熱演した。

■’66年『嵐を呼ぶ男』撮影
’57年に公開された石原裕次郎さんの代表作をリメーク。24歳とは思えぬ眼力で、早くもスターの貫禄!

■’74年、退院時に夫人と
大河ドラマ『勝海舟』で主演を果たすも、胸膜炎を患い途中降板。8カ月の入院生活を終え、夫人に迎えられて。

■’74年、紅白初出場が決定
’73年にリリースした楽曲『くちなしの花』が大ヒット。紅白初出場決定を笑顔で報告。

■’85年、石原裕次郎さんと
渡さんの芸能生活20周年を記念したテレビ番組で。軍団総出演で、『聖者の行進』を大合唱。

■’96年、大河ドラマ『秀吉』で信長役
NHK大河ドラマ『秀吉』に出演。圧巻の演技が人気で、出番が数話伸びたという逸話が。

■’14年、石原軍団を率いて
石原プロ2代目社長として、軍団を率いた。この日は、裕次郎さんの二十八回忌法要に出席。

作品での型破りな姿とは裏腹に、どんなに自分より若い共演者でも“さん”付けで呼び、インタビューでは「僕より、彼を」と共演者を立てる。大御所と呼ばれてもなお、謙虚な姿で誰からも愛された。

仕事への思いも強く、’91年、直腸がんを患い大手術を受けるも、「カメラの前に立てば、体力がないなんて言ってられない」と術後約70日で舘ひろし主演ドラマで復帰。石原軍団との絆も感じさせた。

長年、石原プロを支えてきた名俳優のご冥福を、心よりお祈りいたします。

「女性自身」2020年9月1日 掲載

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