新型コロナウイルスの影響で休業や短縮営業を続ける飲食店が、テークアウト事業に力を入れている。オリオンビールとグルメ情報メディア「ちゅらグルメ」は、県内飲食店を応援しようと、テークアウトやデリバリーを実施している店舗情報をまとめた特設ページ「お店の味をおうちで楽しもう!テイクアウト&デリバリー」を、ちゅらグルメサイト内に開設した。11日現在で、本島・離島合わせて203店舗が登録、利用者からは店自慢の一品を自宅で味わえると好評だ。登録店と人気メニュー、店主らの思いを紹介する。テークアウトを上手に活用し、県内飲食店を応援しながらステイホームを充実させてみませんか。
詳しくは https://www.churaguru.net/special/take-out
築60年あまりの古民家を改装して、2009年にオープンした「楚辺そば」もテークアウトを始めた。
地元客や観光客も訪れ連日にぎわいを見せていたが、緊急事態宣言が発表されてから、客足が遠のいてしまった。休業することも考えたが従業員や沖縄そばを楽しみにしている客のため、休まずに営業を続けている。
客の要望に応えるため、これまで年末にしか販売していなかった持ち帰り用の年越しそば「楚辺のまかないそば(750円)」を4月から販売している。
豚骨とカツオでダシを取り、コクがあってさっぱりとしたスープと製麺所から特注したコシのある細麺の相性は抜群。
じっくり煮込んだ三枚肉と軟骨ソーキ、かまぼこや紅しょうが、ネギもついているので、自宅でもすぐに味わうことができる。
店主の國吉真さん(41)は「コロナが落ち着いたら、お店でぜひ味わってもらいたい」と話した。
楚辺そば
那覇市楚辺2の37の40 (マップはこちら)
TEL: 098-853-7224
那覇市から南西に約300㌔離れた宮古島。宮古島焼肉「火神」は、島のブランド牛である宮古牛を中心に県産食材にこだわっており、炭火で焼いた宮古牛は肉のうまみを存分に楽しめる。
プルプルの食感が残るよう圧力鍋で短時間煮込んだ牛すじをのせた「宮古牛すじ弁当(650円)」。
「特選宮古牛弁当(1500円)」は、上ロースと上カルビをのせた採算度外視の豪華弁当。
くせのない宮古牛に合うようさっぱりしたフルーティーなタレを使っている。
脂身の少ない輸入牛を使った「炭火焼カルビ弁当(800円)」は、炊きたての白米に合うよう濃いめに味付けをしたタレと絡ませており、ボリューム満点で大好評だ。
店主の平戸新也さん(49)は「コロナでみんな気分も落ち込んでいると思うので、おいしいお肉を食べて元気を出してほしい」と話した。
宮古島焼肉 火神
宮古島市平良松原548の1 (マップはこちら)
TEL: 0980-79-5129
名護市営市場2階にある「ぽんぽこ居酒屋ぽこぽん」は、地産地消にこだわった地元客に愛される居酒屋だ。
約20種類あるテークアウトの中でも人気メニューは、アグー豚を分厚く切って揚げたトンカツと特製カレーを合わせた「コロナお疲れ勝つカレー(900円)」。子どもでも食べやすいように甘口にしている。
「お家で1000べろ」は、餃子、漬物、ポテトサラダ、自家製三枚肉、好きなおつまみ(かつ煮など)1つと酒1本が選べる大人にもうれしいセットだ。
オリオンビールと名護十字路商店連合会が提供するタクシーデリバリーサービスを利用すれば、店から3㌔以内の距離で500円で宅配もできる。
店主の神谷康弘さん(47)は「タクシーを使えば、温かい料理を自宅まで運ぶことができる。いろんなメニューをこれからも開発していきたい」と話した。