漁師の街を象徴するような「糸満漁民食堂」。市場から直行の丸々としたイマイユを、店主の玉城弘康さん(42)が一番おいしい調理法で提供する。特にイチオシのバター焼きはたっぷりのバターで丁寧に焼き上げ、外はパリッ、中はふんわりジューシーに仕上げている。沖縄の魚のうまさを再確認する絶品だ。
使用する特製バターはアーサ(あおさ)、トウフヨウ、ウッチンの3種類から選べる。テークアウトは基本的にアーサのバターだが、電話注文時に選ぶことも可能。他に、魚汁、イカスミ汁も提供する。テークアウト開始に合わせSNSを積極的に活用し初来店の客やリピーターも生まれているという。当面は時短・予約営業をしながら、テークアウトも続ける。
玉城さんの実家は魚の仲買人だ。幼いころから市場に通い、魚のうまさを知り尽くしてきた。「沖縄の魚がおいしいことをもっと知ってもらいたい」。コロナ禍でも沖縄の魚のPRに力を注いでる。
糸満漁民食堂
糸満市西崎町4の17 (マップはこちら)
TEL: 098-992-7277
沖縄市で地元に愛される居酒屋だ。メニューが豊富で、財布にも優しいと人気。全国に向けた緊急事態宣言が出された4月中旬から店を休業し、その後、「自宅でもコトブキの味を楽しんでほしい」と、夜のテークアウトを始めた。
メニューはチャンプルーや串焼きの盛り合わせなど、店の自慢の品を提供している。イチオシのもつ鍋は、鍋持参で直接用意してくれる。もちろん鍋がなくてもOK。出汁は醤油、塩、味噌、チゲの4種類から選べる。家で出汁を注いだら完成だ。居酒屋の味と雰囲気が楽しめると好評だという。2人前1000円という価格もうれしい。
馬刺しも人気だ。店長の玉元夢叶さん(24)は「熊本県から直接仕入れている。女性にも人気の赤身だ」と話す。予算に応じてオードブルも用意。「冷めてもおいしいよう工夫し、愛情を込めて作っている。多くの人に食べて、笑顔になってもらいたい」と話した。
居酒屋ダイニング Ktobuki
沖縄市大里2の1の23 (マップはこちら)
TEL: 098-987-8131
石垣島の人気カレー店。インドニューデリー出身のシェフが作る本場の味を楽しめる。絶妙な配合のスパイスが、丁寧に煮込まれた具材の味を引き立てる。辛さを選択できるので、子どもにも安心だ。
ランチは4種類、ディナーは7種類のカレーを用意。特にバターチキンカレー、キーマカレーが人気だ。ランチでは、サラダ、ナンまたはライスに、カレー1種類を選ぶ「Aセット」、カレー2種類と〝シェフの気まぐれ一品〟が付いた「Bセット」が好評。焼き立てが絶品のナンは店内ではお替わり自由、テークアウトでも2枚付く。「残ったらジャムやハチミツで食べてもおいしい」と、代表の岩田清和さん(45)は話す。意外な組み合わせの「八重山カレーつけそば」もこれからの暑い時季に人気という。
4月初めにテークアウトを始めた。岩田さんは「ニーズはある。今後もテークアウトは続けたい」と前向きに話し「本物のインドカレーをぜひ食べてほしい」とアピールする。