大型連休を利用して兄弟3人で波照間島に2泊3日で遠征した那覇工業高3年の村吉璃空さん。最終日に勝負を賭け、荒磯に泊まった。昼間は餌となる魚を釣りながら大物を狙うが、釣れるのは餌には大き過ぎる魚がほとんどで、波照間の海の豊かさを体感した。
大物を釣るのに用意した竿(さお)は尖閣100号にリールはインターナショナル80STW、道糸とハリスはナイロン200号と、超大物狙いのタックルでロープを張って固定する3点張りで万全の体制で挑んだ。しかし、昼間は大物のアタリがなく、夜はサメの猛攻に遭い苦戦。帰る前日の5日正午に40センチ前後のトカジャーを餌に投げ込んでいた大物竿が大きく曲がった。急いでリールに飛びつきファイト開始。魚は沖に向かって走ったが、フルドラグに締めたリールから5メートルほど走った所で止まると、今度は左右に泳ぎ回った。
魚に主導権を与えないよう強引にリールを巻くと10分ほどで足元まで寄せることができた。磯場を降りて、3人がかりでようやく引き上げたのは143センチ・34.55キロのロウニンアジで自己記録を大きく更新した。
その他にもフカセ釣りで50センチオーバーのトカジャーやイラブチャー、イスズミなども数釣れて満足いく結果に終わった。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)