沖縄本島から南に400km、八重山諸島の玄関口・石垣島―。大自然に囲まれたこの島で11月29日(水)~12月17日までの3週間「文化庁メディア芸術祭石垣島展~ひかりきらめくイマジネーション~」が開催されます。アートに包まれる島の様子を随時レポートします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇ワークショップ「プラモ虫をつくろう」が開かれました!
12月2、3日の2日間、『life-size』の作家である橋本典久さんを石垣島にお招きしてのワークショップ「プラモ虫をつくろう」が開催されました。
参加者はプラモデルのパーツから、説明書は無視して自分が思い浮かべる昆虫を自由自在に作ります。
出来上がった作品は、どれも独創的で、思わず大人が感心してしまうようなアイディアの昆虫ばかり。
講師の橋本さんの「決められた遊び方も良いけど、説明書は無視して目の前にあるものでどう遊ぶか、という〝遊び方〟を作るという方法もある」という言葉に、参加した子どもたちは目を輝かせました。
◇メディア芸術を通して八重山の魅力を発見!
「文化庁メディア芸術祭石垣島展」では、作品の展示だけではなく出展作家や専門家を島に招いてのトークイベントも開催します。昔から“芸能の島”として唄や踊りが盛んな石垣島。そこに“芸術の島”という新たな視点から島の魅力を発見します。
イベントは全て参加料無料、予約不要!是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。
主なトークイベントをご紹介します。
1.シンポジウム「島で広がったメディア芸術の世界」
今回の「文化庁メディア芸術祭石垣島展」のアドバイザリーボードが、石垣島に集合します。既に多くの方が会場に足を運び、その世界を楽しんでいるメディア芸術の世界について語ります。
日時 12月7日(木)19:00~
場所 石垣市民会館大ホール二階特設会場
講師
中島信也(CMディレクター、第7~9回エンターテインメント部門審査委員)
四方幸子(キュレーター、第13~14回アート部門審査委員)
工藤健志(青森県立美術館学芸員、第19~21回エンターテインメント部門審査委員)
岡田智博(アートマネージャー・ディレクター)
2.ラウンドトーク「島からアートをつくる」
京都造形美術大学の教授であり、美術と社会の関係性をテーマにした作品を生み出す現代美術家の椿昇(つばき・のぼる)、展示作品の一つでもある『nubot』の作家でもある、メディア・アーティストの藤岡定、そして地域おこし協力隊として、現在石垣島の中から島を盛り上げる日々を過ごす青木省悟の三人による「島からアートをつくる」をテーマとしたラウンドトーク。
日時 12月13日(水)19:00~
場所 石垣市民会館二階特設会場
講師
椿昇(現代美術家)
藤岡定(第16回エンターテインメント部門審査委員会推薦作品『nubot』作家(anno lab メンバー)
青木省悟(石垣市地域おこし協力隊)
ファシリテーター
岡田智博(文化庁メディア芸術祭石垣島展アドバイザリーボード)
3.文化観光つんまぁせー会 ~ クリエイティブカフェ in石垣島
芸能や祭り事を始め、たくさんの文化が残りまた創造されていく石垣島。島に遊びにきた人に、海山の自然はもちろん、それらの文化をも楽しんでもらうことで、石垣島の魅力はさらに広がるのでは。
今回は、島内・島外の両方の専門家をお招きし、それぞれの角度から石垣島の文化観光について意見を交わしていただきます。
日時 12月16日(土)13:30~
場所 石垣市民会館大ホール二階特設会場
講師
佐々木雅幸(同志社大学特別客員教授、文化庁地域文化創生本部主任研究官)
大工哲弘(音楽家、沖縄県無形文化財(八重山古典民謡)保持者、琉球民謡音楽協会名誉会長)
太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 芸術・文化製作センター長、独立行政法人国立美術館理事)
ファシリテーター
岡田智博(アートマネージャー・ディレクター)
○ ○
文化庁メディア芸術祭石垣島展 ~ひかりきらめくイマジネーション~
開催期間:11/29(水)~12/17(日)
展示時間:13:00~19:00(土日祝10:00~)入場無料
展示会場:石垣市民会館特設会場(インフォメーションセンター)
まちなか会場:まちなか交流会館ゆんたく家、石垣港離島ターミナル、ホテルエメラルドアイル石垣島、伊原間会場
公式webサイト:http://mediaarts-ishigaki-jima.okinawa
○ ○
ライタープロフィル
橋爪 千花(はしづめ・ちか)1991年石垣市川平生まれ。
立命館アジア太平洋大学卒業後、東京でアイドルのマネージメントや地域活性の仕事に携わり、2017年夏より地元石垣島へ拠点を移す。
好きな食べ物はカシューナッツ。嫌いな食べ物はピータン。