<南風>可能性への種まき


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 ここハワイでは、沖縄の熱気が冷めやりません。

 ウチナーンチュ大会から帰ってきたイゲ州知事もスピーチで、「ハワイ・沖縄の、より深いレベルでのコラボレーションを模索したい」と発言するなど、ウチナーンチュとしての誇りが際立って感じられます。

 現在すでに、久米島とハワイ島が共同で海洋エネルギー開発研究を進め、州と県の職員、そして企業が、両島を頻繁に行き来し、密な関係を築いています。これを引き金に、今後、さまざまな分野でハワイ・沖縄のコラボレーションが増え、双方の発展の可能性が広がると期待しています。

 2015年の結成当時、わずか数人だった「SHINKA」も沖縄のことをもっと知りたい、ウチナーンチュアイデンティティーを強めたいと、共感してくれたハワイの若者が集まり、現在は50人のメンバーに成長しました。2017年、私はSHINKAの会長を務めます。ハワイと沖縄の若者が、語学や文化、ビジネスなどをお互いに楽しく学び合える可能性への種をまいていきたいです。

 7月から始まったコラムも、大みそかとともに今回で最終回を迎えました。

 コラム執筆の機会をくださった琉球新報さんに、心から感謝申し上げます。

 また、苦手だった文章も、コラムを楽しみにしてくれた皆さんに励まされながら続けていくうち、書くことに楽しさを見つけることができました。ありがとうございました。

 今後は、世界のウチナーンチュのページでハワイ通信員として執筆していきますので、よろしければ目を通してください。フェイスブックでも引き続き、ハワイに関する情報を発信していきます。興味のある方は、「Hanae Gushiken」に友達申請とメッセージをいただけるとうれしいです。

 では皆さま、ワクワクする新年をお迎えください。

(比嘉具志堅華絵、ハワイ沖縄連合会会員、『SHINKA』副会長、1級建築士)