9月・グランパジャズオーケストラ



“おやじバンド”熱演♪ グランパオケ、420人魅了







観客を魅了したグランパジャズオーケストラ=23日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 「かっこいいぜ! おやじたち」―。琉球新報社の団塊プロジェクト第7弾「グランパジャズオーケストラコンサート」が23日開かれ、会場の琉球新報ホールは一夜限り、ジャズの本場の雰囲気に染まった。満席の420人の観客は魅惑のサウンドに酔いしれた。


 グランパジャズオーケストラは50代から70代の沖縄ジャズ協会によるメンバーで構成。グレンミラーサウンド「ムーン・ライト・セレナーデ」で演奏が始まると、ミラーボールが回り、色とりどりの照明が、リズムに合わせてビッグバンド18人を映し出す。


 トランペットの照屋唯七さん(63)が味のある司会で、和やかな雰囲気を醸し出す。会場横にはバーカウンターが設置され、観客は飲み物を手にしながら、体を揺らし、手拍子でリズムを刻んだ。


 ほっぺたを膨らませ、必死の形相で吹くトロンボーン。トランペットやドラムのソロ演奏の後、観客からは歓声と割れんばかりの拍手が起こった。メンバー最年長のアラン・R・カヒペさん(75)=フィリピン出身=のサックスソロで盛り上がりは最高潮となった。


 よくジャズの演奏を聞いているという新崎義人さん(57)=那覇市、JA職員=は「最高中の最高! ぜひ年に2、3回やってほしい」と大満足していた。


(2006/09/24)