新型コロナ 沖縄県内の男性2人死亡 看護師含む5人が新たに感染


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沖縄県内で拡大が止まらない新型コロナウイルスの感染に強い危機感を示し、マスクの着用徹底を呼び掛ける玉城デニー知事

 沖縄県は19日、新型コロナウイルスに感染して入院していた50代男性と、那覇市の80代男性が死亡したと発表した。県内では15日に初の死者が出ており、死亡は合計3人となった。19日に確認された新たな感染者は5人で、このうち50代男性と50代女性(看護師)が重症という。この50代女性と、18日に感染が判明した40代男性1人は、那覇市立病院の看護師だった。県内の感染者数は116人となった。うち1人は成田空港の検疫で判明した。ほかに米軍嘉手納基地内の3人がいる。

 玉城デニー知事は「お亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈り申し上げる。県としてこのことを重く受け止め、感染拡大防止対策に取り組んでいく」と述べた。県民に対し、マスクの着用や不要不急の外出は控えるなど「できることを全力でやってほしい」と強く求めた。

 死亡した2人の死因は調査中という。50代男性は7日に酸素吸入を始め、80代男性は12日から集中治療室(ICU)で治療を受けていた。遺族の意向として、県は50代男性の居住地などを公表していない。

 19日に新たに感染が判明した5人の内訳は、中部保健所管内の40代男性(土木建築業)、那覇市の50代女性、同市の50代男性、大阪府の40代男性のほか、那覇市立病院の50代女性看護師となっている。中部保健所管内の40代男性と、那覇市の50代女性、同市の50代男性の感染経路は不明。ほかの2人はすでに陽性が判明した感染者と接触歴があった。

 感染が確認された那覇市立病院の看護師は、40代男性が新型コロナの感染病棟に、50代女性は新生児集中治療室(NICU)にそれぞれ勤務していた。同病院によると、50代女性は17日に感染が確認された那覇市の50代男性の妻で、男性から感染したとみられる。40代男性については「院内感染との確定はできない」としている。