カナダ海軍のフリゲート艦「ウィニペグ」が15日、うるま市の米軍ホワイトビーチに寄港した。8月にカナダを出発してから極東周辺に展開しており、寄港は乗員の休養が目的。北朝鮮船舶が海上で積み荷を積み替える「瀬取り」の監視活動や、他国との海上演習を実施してきた。在沖米海軍と在日カナダ大使館は15日、同艦を報道機関に公開した。
カナダ軍は2018年から北朝鮮船舶の監視活動に参加しており、米軍嘉手納基地に哨戒機も派遣している。同艦は日本周辺での自衛隊との活動のほか、米国、英国、韓国、豪州、フィリピンなどの各国軍と2国間、多国間演習に参加した。10月には米海軍艦艇と台湾海峡を通過した。
駐日武官のウッグ・カヌエル海軍大佐は日本とカナダの協力関係について「日本は重要な同盟国の一つで、日本の存在によってわれわれの能力が提示できる」と語った。沖縄については軍事活動の後方支援拠点として「地理的に重要な位置にある」とした。