全国各地で新型コロナウイルスの感染者数が増加し始めていることを受け、沖縄県医師会は27日、県庁で会見し、感染予防対策の徹底や帰省者に来県前のPCR検査を呼び掛けるメッセージを発表した。県内外でオミクロン株感染が確認されていることから、安里哲好会長は「全国各地で感染者数が徐々に増加し始めていることを危惧している。オミクロン感染者がいつ急増してもおかしくない状況にある」と強調した。
その上で(1)マスク着用や手洗いなど基本的な感染予防を行う(2)忘年会・新年会は少人数で、話す際はマスクを着用し、大声・長時間は避ける(3)帰省者は来県前に検査を受け、家族以外との接触を控える(4)ワクチンを積極的に接種する(5)年末年始は多くの医療機関が休診のため特段の注意を払う―の5項目を呼び掛けた。
年末年始は人と接触する機会が増えることから、あいさつ回りは玄関先で、短時間で済ませることや初詣は混雑する時間帯を避け、大人数の集会は控えることへの協力も求めた。安里会長は「県民の皆さまには健康と命を守るため、医療を守るため、心して感染予防・対策を強くお願いする」と呼び掛けた。
(吉田早希)
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