【識者談話】オミクロン株、感染拡大防ぐには? 予防徹底し抑え込みを 椎木創一氏(県立中部病院医師)


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 「オミクロン株」は、現在流行している「デルタ株」より感染力が強く、人から人にうつるスピードが速いと言われている。デルタ株からオミクロン株への急激な置き換わり、すなわち感染者が急増する大きな波にしないためには、今のようにブレーキを踏み続け、しっかり感染対策をすることが大事だ。

 オミクロン株であっても新型コロナウイルスには変わりない。飛沫(ひまつ)や唾液の中のウイルスが目や口に入ったり、手に付着したウイルスを介したりして感染する。インフルエンザと異なるのは、一定期間、ウイルスが空気中を漂うことで、密閉された空間では感染が起こりうる。

 オミクロン株は、デルタ株に比べ、ワクチンの効果が落ちることは、他の国の例でも分かってきている。ただ、感染は防げなくても、重症化を防げることは確かだ。

 オミクロン株が県内に入ってきた以上、感染する可能性は上がる。重症化予防のためにも、ワクチン接種を進めてほしい。

 出始めの今が非常に注意すべき時だ。オミクロン株でも、しっかり抑え込んでいけば、この先も最小限に抑え込むことはできる。偏見や差別を持つことなく、お互いの身を守るため、感染予防対策に引き続き取り組んでほしい。(談)