路線とコミュニティーのバスつなぎ、技能実習生は「うとぅいむち研修生」に 沖国大生が交通やホテルの人材確保策を提案


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外国人観光客受入体制についての調査と施策を発表した沖縄国際大学宮森ゼミの上江洲未侑さん(左から3人目)、嘉陽紬さん(同4人目)、川崎亜弥さん(同5人目)=6日、県庁

 沖縄国際大学宮森ゼミ6班の上江洲未侑さん、嘉陽紬さん、川崎亜弥さんらが6日、ゼミ活動の一環として実施した「外国人観光客受け入れ体制課題抽出の調査」の結果を発表した。沖縄本島での交通手段やホテル業界の人材不足に着目し、それらに対応する施策を提案した。

 アドスタッフ博報堂と連携し、県ホテル旅館生活衛生同業組合の28の加盟ホテルにウェブアンケートを実施した。そのうち6ホテルにグループインタビューを行い、現場で起きている問題について理解を深めた。

 レンタカーやバス、タクシーの人手不足から、沖縄本島での交通手段に問題があるとして、路線バスとコミュニティーバスをつなぐ「美ら島、結バス」を提案した。SNSなどにバスの路線や地図などを掲載し、多言語での案内をバス停に設けることで、スムーズな移動が可能になるとした。

 ホテルで働くスタッフの人材不足に関しては、県内の大学生や技能実習生を対象にした研修プログラム「うとぅいむち研修生」を提案。実際にホテルで研修を行うことで、ホテル業界に興味のある人材を誘致できるとした。
 (與那覇智早)