サイバー「サミット議題に」 名護の国際会議閉幕


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「サイバー3カンファレンス・オキナワ2015」の全体会合=8日、名護市の万国津梁館

 名護市の万国津梁館で開かれていたサイバーセキュリティーに関する国際会議「サイバー3カンファレンス・オキナワ2015」(内閣府主催)は8日、3分科会の討議内容を総括する全体会合があり、2日間の日程を終了した。

 開催に協力した世界経済フォーラムのリチャード・サマンス常務は、多様な国や立場の参加者が議論を共有できたとして「今後、国際的なプロセスとして続けていくと素晴らしい」と評価した。
 その上で「サミット議長国には議題設定の余地がある」と述べ、来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)でサイバーセキュリティーを議題に据えるよう要望した。
 総括の全体会合では、IoT(モノのインターネット)や人工知能の進展がこれからの社会や産業を大きく変えていくという将来像を確認しながら、その一方でサイバー犯罪や社会インフラ攻撃など、あらゆる製品がインターネットに接続することで高まるリスク認識を広げていく必要性で一致した。