【アメリカ】琉球箏曲 厳かに響く 興陽会LA支部が50周年


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琉球箏曲興陽会ロサンゼルス支部創立50周年記念祝賀式典のフィナーレ=11月28日、トーランスのアームストロング劇場

 琉球箏曲興陽会ロサンゼルス支部(照屋勝子支部長)は11月28日、創立50周年記念祝賀式典をトーランスのアームストロング劇場で催した。約400人の観客が集まり、「響き渡る」と題した公演を堪能した。

 沖縄県からは琉球古典音楽安冨祖流絃聲会相談役の人間国宝・照喜名朝一さん、興陽会本部相談役の安里ヒロ子さん、山田和子会長と執行部役員14人が賛助出演した。長きにわたり日々精進を積み重ねてきたロス支部の会員たちと50周年の晴れの舞台でパフォーマンスした。
 興陽会ロス支部は1964年に琉球箏曲興陽会として発足、2004年に現在の名称に変更、照屋支部長の下、ロス、サンフランシスコ、ニューメキシコ州、テキサス州にも教室を開設、これまでに約20人の師範、教師を誕生させている。
 幕開けは箏、三線や太鼓とのアンサンブルで、ゆらてぃく節、かじゃでぃ風節が演奏され、琉球舞踊も加わった。箏曲斉唱では13人の箏だけで、渡りゾウや安波節などの演奏もあった。その後踊りクワディサー、雑踊の仲里節、鳩間節、天川節が披露された。圧巻を極めたのが二揚「仲風節」で、人間国宝の照喜名さんの三線と照屋支部長の箏、二人の演奏が観客の目を奪った。アメリカでそうたびたび見られる光景ではない。
 休憩を挟んで琉球箏曲の山田会長から、タミコ・アカミネさんとトミオ・プレホダさんに琉球古典芸能コンクールの新人賞、優秀賞にエミコ・タクシさん、照喜名さんから三線の新人賞がトミオ・プレホダさんに授与された。
 琉球王朝時代の服装を再現したファッション・ショーも行われ、粋な計らいに観客の注目を集めた。(当銘貞夫通信員)
英文へ→Ryukyu Koto Koyo Kai LA Branch celebrates 50th anniversary