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濱崎、リオのマラソン狙う 速さと粘りで夢舞台へ

東京マラソンで五輪代表を引き寄せたいと意気込む濱崎達規=13日、JALプライベートリゾートオクマ

 マラソン選手なら誰もが憧れる五輪を目指し、濱崎達規(沖縄工高-亜大-小森コーポレーション)の勝負の年が幕を開けた。リオデジャネイロ五輪の選考レースとなる2月28日の東京マラソンで自身4度目のマラソンに挑む。今月25日まで所属チームの合宿が国頭村で行われており、地元で英気を養って大舞台に照準を合わせる。

 初マラソンの2014年3月びわ湖毎日では38位と低調な結果に終わったが、翌年2月の東京で想定を上回る2時間12分12秒をマークし16位と健闘した。二つのレースを経て、意識にも変化があったという。トラックや駅伝で限界を感じ、最終手段だと捉えていたマラソン。「びわ湖で全く通用せず『このまま終わりたくない』と思った。東京の後からは、『やれる』という確信を証明したいとの気持ちが大きくなった」
 昨年は東京に続いて9月のシドニーマラソンでも6位に入るなど安定した成績を残し、「もっと戦えるという欲が出たし、目標がより明確になった」と充実したシーズンだった。
 三つの五輪選考レースの中で東京を選んだのは、自己ベストを出し「いいイメージがあるから」。大一番に向け、マラソンで重要なスタミナ強化と同時にスピード練習にも取り組む。故障のリスクやどちらも中途半端になる心配はあるが、「ストイックにやらないと五輪どうこうの話じゃない」。5000メートルや1万メートルを主戦場にしてきた「スピードランナー」の自負がにじむ。
 現在の日本男子マラソン界には飛び抜けた存在がなく、誰にでもリオ五輪出場のチャンスがある状況だ。今回の東京では一流ランナーの証しといえる2時間10分切り「サブテン」を目指し、「30キロまで集団に付ければチャンスがある。それまでの揺さぶりに耐えて、持ち前の粘りで食らいつきたい」と思い描く。
 3月には第2子が生まれる予定だ。マラソンの魅力は「苦しくなった時の気持ちの強さが結果につながる。努力の比重がより高くなる競技」という。五輪のスタートラインに立つため、まずは東京で努力の成果を見せる。(大城周子)

<プロフィル>
 はまさき・たつのり 1988年7月4日生まれ。与勝中で陸上を始め、沖縄工高から亜大へ進学。大学3、4年時に箱根駅伝に出場した。自己ベストは5000メートル13分58秒80、1万メートル28分29秒16、マラソン2時間12分12秒。