プレハブや土砂搬入、海上で掘削継続 市民ら陸海で抗議行動


この記事を書いた人 金城 美智子
座り込み抗議行動で機動隊員に排除される市民=15日午前9時25分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設で沖縄防衛局は15日午前、プレハブ施設や土砂などを米軍キャンプ・シュワブ内に搬入した。海上では掘削(ボーリング)調査を継続している。

工事関連車両を止めようとしてフェンスに追いやられる女性=15日午前9時25分、名護市辺野古

 基地建設に反対する市民ら約80人は15日午前6時からシュワブの旧ゲート前に座り込んだ。警視庁と県警の機動隊員約100人は同7時から市民の排除を開始。午前9時半までに、資材を積んだダンプカーやトレーラーなど計23台が基地内に入った。
 海上は、スパット台船1基と大型クレーン船1隻でボーリング調査の関連作業が確認された。船3隻とカヌー8艇に乗った市民が作業中止を求めて抗議している。カヌーは辺野古崎付近で浮具(フロート)を越え、防衛局の警戒船は「速やかに浮標灯(ブイ)の外側を航行してください」と呼び掛けている。午前11時現在、強制排除や拘束はない。
【琉球新報電子版】