「ちゅら海を守り、活かす海人の会」は21日までに、名護市の大浦湾でサンゴの状態などを調べるリーフチェックを実施した。1998年のエルニーニョ現象で全滅に近かったミドリイシが回復している湾内のポイント「チリビシ」など2地点を調べた結果、「良好」な状態だった。
「チリビシ」は100メートルの範囲で調査。うち50メートルはサンゴが密集する地点を選び、被度は47.5%だった。残り50メートルは今後の回復に向けた調査のため被度が低い地点を選び、被度は8.8%だった。調査範囲全体の被度は28.1%だった。
調査に加わった日本自然保護協会保護室の安部真理子主任は「シャコ貝やチョウチョウウオが多く、被度も健全だった」と評価。海人の会の玉栄将幸共同代表は「サンゴの回復力を見るため今後の調査が楽しみだ」と期待した。
ポイント「沖の瀬」のサンゴの被度は42.5%だった。
英文へ→Coral reefs in Oura Bay recovering from El Nino