相談、強姦32%最多 ワンストップ支援センター1年


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 県子ども生活福祉部平和援護・男女参画課は3日までに、昨年2月2日に相談業務を開始した「県性暴力被害者ワンストップ支援センター」の1月31日までの約1年間の相談状況をまとめた。それによると、相談者数は73人で、延べ相談件数は405件だった。

 主な相談内容は強姦(ごうかん)が32%で最も多く、強制わいせつが22%、ドメスティックバイオレンス(DV)が18%、性虐待が4%だった。同課の担当者によると、被害者の精神的ケアも必要として、昨年9月から精神科の専門医による面談支援も行っている。
 相談者を年代別に見ると、20代が14人で最も多かった。30代、40代がそれぞれ13人、10代までが10人だった。
 性暴力から相談までの時間は1週間以上が76%だった。1週間以内が7%、72時間以内が5%、不明が12%だった。中には、10年以上前の子ども時代の被害を訴えるケースもあったという。県の担当者は「被害から時間がたつほど、精神的な負担も大きくなるようだ」と説明し、早い段階での相談を呼び掛けている。
 相手の関係では、家族や職場の人、顔見知りなど「知っている人」が76%、「知らない人」が8%、不明が16%だった。