県出身アーティストのCoccoさんがチャリティーCD販売や私物のチャリティーオークションなどを通して、東日本大震災の被災地を支援している。2015年までに震災孤児支援などで約1458万円を寄付。ことしは経済的に困窮する被災地の子どもたちの学習を支援するチャンス・フォー・チルドレンに約175万円を寄付した。「被災者とボランティアという関係を超えて一人の大人として子どもたちを応援していきたい」と話す。
震災発生の約2週間後にテレビ番組で被災地に向けて歌った。番組を見た宮城県のファンから感謝の手紙が届き、11年7月に初めて被災地を訪れた。チャリティーDVD、CDを発売したり、学校などを訪れてどういう支援が必要か話を聞いたりしてきた。
自身が子どものころから「子どもにはできないことがいっぱいある。大人になったら子どもたちのために何かしたい」と考えていた。被災地を訪れる中、あらためて「子どもは未来をつくる。見ていてまぶしい」と感じたという。
震災から5年を迎え、「被災地と呼ばれたくないという声もある。被災地とボランティアという形ではもう難しい」と指摘する。「きっかけは3・11だったけど、せっかく知り合えたから、そこに子どもたちがいる限り未来につながる手伝いができたらいい」と力を込めた。
英文へ→Okinawan singer Cocco keeps supporting children in disaster-affected area