【浦添】浦添市の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)近くで市が捕獲したハブとネズミから、有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)と毒性が高い農薬DDT類が検出されたことが15日、市の発表で分かった。昨年9月から12月にかけて市内4カ所で捕獲したハブとネズミで、ハブは4匹全ての検体からPCBとDDT類が検出された。3カ所で捕獲したネズミ3匹のうち2匹からPCBが検出された。
ハブで最も高い数値を示したのは、城間から港川にかけて流れる川のシリンカー近くで捕獲したハブで、脂肪組織中のPCB濃度が1キロ当たり55ミリグラムだった。4匹のハブのDDT類は脂肪組織中の濃度が1キロ当たり8・1~0・18ミリグラム。2匹のネズミから検出されたPCBは1キロ当たり0・3ミリグラムと0・054ミリグラムだった。
自身も調査で有害物質を検出している名桜大学の田代豊教授(環境化学)は「自然界にない有害物質が検出されている」と話した。