経済

米軍はえ縄切断で示談提案 362万円賠償、休業補償認めず 委託の民間海運

 県内のマグロ漁船のはえ縄が2014年相次いで切断され、米海軍の音響測定艦インペッカブルの関与が疑われている問題で、米海軍から委託を受けて運航していたデンマークの民間海運会社が、漁具被害の賠償の一部を支払う示談を申し出ていたことが17日までに分かった。漁業者を代表して賠償請求していた県漁業協同組合連合会(県漁連、上原亀一会長)は、今月中に被害に遭った漁業者らと協議し、対応を進めていくという。

 デンマークの民間海運会社は、漁具被害の賠償請求額の約8割、計約362万円を支払うと提案。しかし、はえ縄切断に関する事実関係については「機密業務のため、明かせない」と関与を明らかにしていない。一方、漁具被害による休業賠償請求については、証拠不十分で認められないとしている。
 県漁連は14年、漁具被害などの財産賠償約452万円、漁具被害の影響による休業賠償約711万円の計1164万円を請求していた。
 県漁連の上原亀一会長は「被害に遭った漁業者の中でも、意見が分かれている。今月中にも漁業者らと協議し、今後の対応を決めたい」と話した。
【琉球新報電子版】
英文へ→Partial out-of-court bargaining offered for US military-related damage to fishing