教育

「追い込まれた」など表記 5冊に「集団自決」 高校教科書検定 強制性明記なし

「集団自決」(強制集団死)など沖縄戦に関する記述のある日本史の教科書

 【東京】文部科学省は18日、2017年度から主に高校1年生が使用する教科書の検定結果を公表した。沖縄戦における「集団自決」(強制集団死)は日本史5社6冊中5冊が記述した。いずれも検定意見は付かなかった。清水書院は注釈で「集団自決」を日本軍による「強要」と記述したが、ほか4冊は「追い込まれた」などの記載にとどまり、「強いられた」など「集団自決」の「強制」を明記した教科書会社はなかった。

 清水書院は、沖縄戦の注釈部分で「日本軍による県民の殺害、『集団自決』の強要などの悲劇も生じた」と記載した。
 東京書籍は「これを『強制集団死』と呼ぶこともある」と注釈を付けた。実教出版は本文で「『集団自決』(強制集団死)」と記載した。山川出版社、第一学習社はいずれも「追い込まれた」の表現にとどまった。
 「集団自決」の記述をめぐっては、06年度検定で「沖縄戦の実態について誤解する恐れがある」との検定意見が付き、日本軍の強制に関する文言が削除された。11年度検定では当初から教科書会社側が日本軍による強制の明記を避けた。今回の15年度検定でも検定意見は付かなかった。
 領土の教育を強化させた学習指導要領解説書に沿って、尖閣諸島に関しては地理4社6冊、日本史5社6冊、現代社会6社10冊、政治・経済1社2冊の全てが取り上げた。【琉球新報電子版】
英文へ→High school textbooks avoid mentioning Japanese military’s involvement in forced mass suicides of Okinawans



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